Yahoo!Japan ショッピングが無料になってけど、これってスゴイんでしょうか?
すごいニュースが飛び込んできました。
Yahoo!ショッピングが無料化されるとのことです。詳しくは、こちらを参照してください。
よくよく考えてみると、これってスゴイんでしょうか?
Yahoo!Japan ショッピングが無料になってけど、これってスゴイんでしょうか?
Yahoo!Japan の立場からすると、無料化は、やっぱりスゴイと思う
確かに無料は、Yahoo!Japan側にはデメリットがあります。
今までのビジネスモデルを捨てることで、今回の減益は、「四半期で二けた億円ぐらいの売り上げが消える」ということなので、かなりのものです。
自分が経営者なら、そんなに儲かっていないわけでもないので、そのままにしておきそうです。
そこが、孫さんとの違いなんでしょうね。
ちょっと、おさらいしておきますと、
- 初期費用 : 21,000円
- 月額システム利用料 : 25,000円
- 売り上げロイヤルティ : 売り上げの1.7~6.0%
- アフィリエイトパートナー報酬原資 : 1%~71%(1%は必須)
- アフィリエイト手数料 : アフィリエイトパートナー報酬原資の30%
- Tポイント原資負担 : 1%~15%(1%は必須)
- 決済サービス : (決済システムによって異なる)
と、これらすべてが、今まで Yahoo!JAPANショッピングで出店する場合の 必要だった経費になります。
そのうち、今回無料と言っているのは、赤文字 部分です。
全部無料ではなく、上記青文字の アフリエイト代金、Tポイント代金、決済サービス代金は、今まで通り必要な経費となります。
これをみても、ざっくりと、月額売上 100万円なら、売り上げロイヤルティ 3% として、3万円ですから、
出店開始月 : 21,000円 + 25,000円 + 30,000円 = 76,000円
+アフリエイト、Tポイント、決済のそれぞれのサービス代金が必要となり、これをざっくり、5万円と見積もれば、全体で 126,000 円 ということ?なんでしょうね。
これが、アフリエイト、Tポイント、決済のそれぞれのサービス代金のみとなって、 50,000 円 のみとなることは、使う側にとっては、メリットが大きいのは確かです。
顧客情報は、解放されない
まあ、確かに価格面では、割安感がありますね。
サーバー利用料金などは、一切なく、アフィリエイト、決済、Tカードのサービス料金のみです。
ただ、今まで通り、顧客情報は、早々解放してくれません。
一部の報道にあるように、Yahoo!Japan ショッピング では、顧客のメールアドレスを解放するとなっています。
Q.
顧客メールアドレスの自社保有でできることは何ですか?
A.
商品購入時に承諾されたお客様のメールアドレスを、メールマガジンの配信に使用できます。
Yahoo!ショッピングストアとしてご利用いただく場合のみ、外部のメーラーも利用できます。
ということで、個人情報保護法を盾に、お客さんが良しした方は、メールアドレス情報を開示しますが、それ以外は、今まで通りです。
前に比べれば、進歩したことは、間違いありません。
ただ、ユーザ情報の初期動作の設定(デフォルト)として承諾しないとなっているでしょうから、それをあえて承諾するにする方が、どれだけおられるでしょうね。
ちゃんと規約を改定して、その同意を求めれば、個人情報を実際に売った店へ教えるのは、個人情報保護法では違法ではないはずなんですけどね。
但し、その情報をお店の商品売買以外の目的で利用した場合は、個人情報保護法の違反になると思いますけどね。
ここまで、見られるとわかると思いますが、顧客情報を管理できるかと問われれば、
事実上、かなり難しいでしょうね。
外部リンクが貼れるらしい
ネットショッピングモールでは、モール内に顧客を留めるため、外部リンクは、ほぼ規制されていて、
貼ることはできなくなっています。
今回、一部の報道にあるように、Yahoo!Japan ショッピング では、この外部リンクについて解放するとなっています。
Q.
外部リンクが許可されるページはなんですか?
A.
自社サイトや、他社モールなどの外部サイトを、Yahoo!ショッピングから誘導できます。
なお、Yahoo! JAPANで不適切な外部リンクと判断した場合は、削除することがあります。
ということで、上記の文言を正しく理解するには、当たり前ですが、
「Yahoo! JAPANが認めたサイトへの外部リンクは可能」
と読み直す必要があるでしょう。
これも、前に比べれば、進歩したことは、間違いありません。
ただ、結局は、Yahoo! JAPANが気に入らないサイトへの誘導は、Yahoo! JAPANが勝手に消せるわけですから、決して自由ではありませんよね。
このあたりは、規約などで具体的な文言に書き換わるかもしれません。
もっと、厳密に、もっと、具体的に、もっと明確な判断基準か、規約に載るなら、ある程度の自由は確保されると思いますが、
しかし、最後に必ず、
「Yahoo! JAPANで不適切な外部リンクと判断した場合は、削除する」という文言は残るでしょう。
最後に、ちょっとだけ思うこと
確かに、無料っていうことは、スゴイことはスゴイです。
ただ、ネットショッピングモールの問題点は、以下の2点でして、これが、必ずしも解消されたようには見えないのが、ちょっと残念です。
- 本家のショッピングサイト(独自ドメイン、サーバー)への誘導ができない
- ショッピングサイト運営者に顧客情報が来ない
さらに、ネットショップでAmazonに勝とうと思えば、Amazonが止めた 送料0円を仕掛ける必要があると思うんですけどね。
Amazonがこれだけ普及したのは、アフィリエイトと送料0円がきっかけでしたから、やっぱり、この2の手、3の手を考えておくと、Amazonへ食い下がることもできる?かもしれませんね。
正直、ショッピングサイトが無料と聞いて激震が走りました。
本当に、全てを無料で開放するとなると、
ここで紹介しているレンタルサーバーなんて、用途がかなり限定されますし、ショッピングサイトにドメインなんていらなくなるのかなぁと想像していました。
Yahoo!Japan が全部用意して、Yahoo!Japan が全部提供してくれるのかなぁと思ったくらいです。
まだまだ、これから、詳しい情報が流れだすので、未知な部分も多いですが、
よくよく情報を読んでみると、やっぱり、首根っこは、まだまだ、解放してなさそうですね。
しかし、自サイトへの誘導も可能なら、広告用のサテライトサイトとしての利用価値も出てきそうですし、これから、少し目が離せなくなりましたね。
ご利用のブラウザは、広告ブロック(AdBlockなど) が適用となっていませんか?
このサイトでは、コンテンツの一部が非表示、あるいは、コメント、お問い合わせの投稿ができない、検索ができないことがあります。
関連記事
口コミ・評判
口コミ・評判を投稿 :