さくらのレンタルサーバで独自SSLへ対応
さくらのレンタルサーバで、スタンダードプラン以上で独自SSLへ対応となりました。
証明書は別途必要になりますが、独自SSLの機能を利用する料金は不要です。もちろん、証明書の持ち込みも可とのことです。
一般的に、独自ドメインに対してSSLを導入しようとする場合、サーバーのIPアドレスを固定とする必要があるため、
SSLを導入と同時にIPアドレスを付与することに往々にしてありました。
今回、さくらインターネットが提供するのは、従来型のIPアドレスベースの SSLでなく、
SNI SSL(Server Name Indication)と呼ばれるもので、
SSLハンドシェイク時にホスト名で証明書を使い分ける SSL/TLSの拡張仕様 の一つを用いたものです。
このため、IPアドレス付与してくれるわけではありません。
SNI SSL の特徴
先にも記述したように、SNI SSL は、
SSLハンドシェイク時にホスト名で証明書を使い分ける SSL/TLSの拡張仕様 の一つを用いたものです。
IPアドレスの付与もなく、もちろん証明書は必要となりますが、Webサーバーの設定のみでSSLを利用することができる点で
非常に効率的とされています。
ただし、これにつていは、ウェブブラウザ側の対応が必須となります。
現在のSNI SSL の対応状況は、以下のとおりです。
- Internet Explorer 7 以降(Windows Vista以降のみで、Windows XPではInternet Explorer 8でも非対応)
- Mozilla Firefox 2.0 以降
- Opera 8.0 (2005年) 以降 (設定でTLS 1.1を有効にする必要がある)
- Opera Mobile 10.1 β 以降 (Android)
- Google Chrome (Windows Vista以降。バージョン6でWindows XPに対応。Chrome 5.0.342.1でOS X 10.5.7 以降に対応)
- Safari 3.0 以降 (Mac OS X 10.5.6 以降、Windows Vista以降、iOS 4.0以降)
- Konqueror/KDE 4.7 以降
- Android ブラウザ (Android 3.0 (Honeycomb) 以降)
- Windows Phone 7
- MicroB(Maemo)
上記は、http://ja.wikipedia.org/wiki/Server_Name_Indication からの引用。
以下は、さくらインターネットで提供されているサポート済のウェブブラウザ情報です。
- Internet Explorer7 (Windows Vista)以降 ※WindowsXpは非対応です。
- Mozilla Firefox 2.0 以降
- Google Chrome 6 以降
- Safari 3.0 以降
- iOS 4以降の MobileSafari
- Android Honeycomb 3以降
- Windows Phone 7以降
まあ、概ね同じようです。
ここからわかるように、概ねPCでは対応済で、古いOSを利用している方は対象外となります。
また、問題は、携帯・スマートフォンです。
こちらは、比較的、最近になっての対応となっていて、案外、多くの方々がSSLで接続できないかもしれません。
このことから、SNI SSLは、社内利用や、PCなどの限られたユーザ向けには、
安くSSLを導入できるというメリットがあります。
しかし、携帯・スマートフォンを主なターゲットとしたサイト運営においての導入では、まだまだ、IP SSL が良いと思います。
個人的には非常に興味深いサービス提供です。
まだまだ、Android 3.0 未満は動いていますから、スマートフォン、タブレット向けはどうかなぁ?という面はぬぐえないものの
安くSSLが導入できるメリットは大きいです。
中小企業では、あえて自前のサーバーを持たずに共有サーバーで安く運用されている場合も多いでしょう。
そう考えれば、社内向けの情報のやりとりを暗号化することには、非常にメリットが大きいのではと思います。
また、同時に 複数の認証局から選べる SSL証明書 も
さくらのSSL(さくらインターネット) として提供を始めたようです。
さくらのレンタルサーバ および さくらのSSL に興味のある方、詳しい情報は、http://www.sakura.ne.jp/
へどうぞ。

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