さくらの専用サーバ　エクスプレスG2シリーズ Xeon 8Core

さくらの専用サーバ は、
さくらインターネット株式会社(1999年設立 大阪 (1996年創業))が提供する 格安のレンタル 専用サーバーです。 以前から専用サーバというカテゴリでのサーバーを提供してきましたが、最近の目覚ましハードウェアの技術の進歩に、 さくらの専用サーバ というサービス名で専用サーバというカテゴリをリニューアルしたものです。

さくらの専用サーバ では、IPMI(Intelligent Platform Management Interface) による電源管理、コンソール管理を実現し、 今まで電源投入などはサポートへの依頼が必要だったことをウェブ上でオンライン管理することできるようになっています。 シリアルコンソールも提供されていて、セッティングに失敗してSSHなどの接続ができない場合、シリアルコンソールからアクセスすることで対応可能になっています。
加えて さくらのVPS、さくらのクラウド などで提供していた オンラインでの OSのインストール も できるようになっています。

エクスプレスG2 シリーズは、
Fujitsu PRIMERGY RX100 S7 (or RX200 S8) というサーバーを CPU スペック に変化(Xeon 4Core 3.30GHz ～ Xeon 8Core 2.60GHz x 2CPU)をつけてプランニングしたもので、 さくらの専用サーバの中では、エクスプレスシリーズの上位シリーズになります。 以前は、初期設定費０円が特徴の意外な価格設定のシリーズでしたが、価格リニューアルにて初期設定費0円を廃止し、月額をおさえたシリーズに変更されました。(2014.06)

さくらの専用サーバ エクスプレスG2 シリーズの特徴は、以下のようなものがあげられるでしょう。

• Fujitsu(富士通)という有名ブランドのサーバーで安心感がある
  

  やっぱり、専用サーバーを借りるなら長く使うことになるでしょうから、 それなりに安心できるサーバーを求めたいところだと思います。
  その点からすれば、Fujitsu(富士通)というネームバリューは、多少の安心感を与えてくれるものと思います。

  
  
• 初期設定費 100,000 円、月額12,000円 ～ というエクスプレスシリーズの上位シリーズ
  

  これを安いと考えるか、高いと考えるかは判断が分かれるところかもしれません。
  

  • エクスプレス シリーズが、Xeon E5-2430v2 2.50GHz (6Core)
    初期設定費 130,000円、月額12,000円 ～ (初年度:262,000円～)
    
  • エクスプレスG2 シリーズが、Xeon E3-1230V2 3.30GHz (4Core)
    初期設定費 100,000円、月額12,000円 ～ (初年度:232,000円～)
    

  月額が同じものを比較してみるとわかりやすいかもしれませんね。 上記の両プランでは、メモリ 16GB、ディスク 1TB(SATA) と同じです。目立ったスペックの違いは、上記のCPUですね。
  
  単純にCPUの周波数ｘコア数でいけば、
  
  2.50GHz x 6Core = 15
  3.30GHz x 4Core = 13.2
  
  と、エクスプレス シリーズの方が、単純計算では良さそうですね。このあたりが、初期設定費の差かなぁと思います。
  エクスプレス シリーズの上位シリーズと言いながら、結構、プラン構成的にかぶっていますから、 どちらが良いかは、FujitsuかNECかの違いだけかもしれません。
  

  価格は、全て税抜き表示です。

  
  
• 案外、良心的なレンタルサーバ
  

  基本的に年払い（年契約）の場合、途中解釈での返金が無い場合が多いですが、このさくらインターネットに関しては、返金してくれます。 あくまで、年割引なしで計算した時の残金となりますが、それをやってくれるところは、案外少ないです。
  
  残念なのは、解約が前月２０日締め切りな点でしょう。ちょっと、早すぎないですかね。当月２０日〆ぐらいになると助かるんですが。
  

  
  

さくらの専用サーバ エクスプレスG2 シリーズ で Xeon 8Core プランになります。

Xeon 4Coreプラン(下位プラン) との差は、CPUの違い(Xeon E3-1230V2 3.30GHz 4Core/8Thread → Xeon E5-2670 2.60GHz 8Core/16Thread)のみです。
それに対して価格は、以下のようにアップしています。
・月額 : 12,000円 → 25,000円

これをどう評価するか！？です。
単純にコア数からすれば、2倍ですが、価格は1.4倍というところです。少なくともCPUのパフォーマンス的には1.4倍以上でしょう。

メモリは、デフォルトでは 16GBでオプションで最大 96GBまで引き上げることができます。
回線は、デフォルトでは 100Mbps共有(ベストエフォート)でオプションで最大 1Gbps共有(ベストエフォート)まで引き上げることもできます。
ディスクは、オプションで SATA 1TB(最安価) /SAS 600GB /SSD 240GB(or 480GB) / ioDrive 320GB(or 365GB) への交換も可能です。

また、複数台契約すればローカルネットワークも構築できます。

CPU、ディスクパフォーマンスおよびメモリ増強を重視する方には、おすすめな専用サーバーだと思います。

価格は、全て税抜き表示です。

おすすめな方

• エクスプレス シリーズでは不満のある方
  

  さくらのVPS や下位シリーズの エクスプレス シリーズのスペックではディスクパフォーマンスやCPUパフォーマンスに問題のある方には、一つの選択肢だと思います。
  

  
  
• 安心・安定を求める方
  

  さくらインターネットは、レンタルサーバーの専門として それなりの実績もあります。 サポートでは、メールサポートはもちろん電話サポートもあり、不安のある方には心強いものとなるでしょう。
  さらに、このエクスプレスG2 シリーズには、Fujitsu(富士通)という有名ブランドFujitsu PRIMERGY RX100 S7 というサーバーを使用している点も安心感があるでしょう。
  

  
  

おすすめでない方

• サーバのセッティングができない方
  

  もちろん専用サーバーですので、サーバの設定、運用を自分でやらなければなりません。レンタルサーバ側では、基本的にハードのメンテナンス、輻輳チェック、コントロールパネルのサポートを行うのみです。 自由にできる反面、サーバの設定、運用の手間がかかります。時間的に、あるいは、技術的にメンテナンスを自分で行えない方には、そもそも専用サーバーやVPSをおすすめしません。マネージドサーバがおすすめです。
  

  
  
• アクセスがそれほど多くないサイト運用を行いたい方
  

  アクセスが非常に多いサイト運用には、専用サーバーも必要でしょう。しかし、少なくとも 10万PV/ 日 を超えない限り、さくらのVPS でも十分だと思います。
  また、会社のサーバーとして専用サーバが必要という話もなくもないでしょうが、専用サーバであれ、VPSであれ 情報漏洩のリスクは ほぼ同じですから、 会社だから専用サーバーということもないと思います。
  ただ、さくらの専用サーバでは、ローカルネットワークのローカルサーバーとした利用方法もありますから、その点では、リスク回避の手段として用いることは有りだと思います。