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さくらのクラウドから東京リージョンがリリースされたので、石狩リージョン、さくらのVPSと比較してみた

さくらのクラウド 新プラン と さくらのVPSを比較

さくらのクラウド は、今まで石狩(北海道)リージョンのみでの提供でしたが、 この度、2015年4月15日 東京データセンターが開設され、東京リージョンとして提供開始されました。

北海道(石狩)データセンターでは、CPU x メモリの組み合わせとして 42 パターンだったものが、 東京データセンターでは、94 パターンまで増えて、選択肢が増えました。

今まで、このサイトでも以下のように記事にしてきた さくらのクラウドですが、 今回は、新しい東京リージョン、旧来より提供されている石狩リージョン、さらには、さくらのVPSとを比較してみました。

リージョンとは、英語で region ですから、地方,地域; 地帯などの意味になります。
レンタルサーバーの業界では、サーバー(データセンター)の設置場所のことを意味します。

東京リージョンと石狩リージョンの違い

今回リリースされた東京リージョンは、以前からある石狩リージョンとは、ちょっと異なる点があるようです。 もちろん、物理的なサーバーの違いはあるでしょうが、概ね、同一スペックの場合は、石狩リージョンのスペックと同じ程度になるように合わせてあるものと思います。 ただ、やっぱりハードスペックが新しい分だけ、東京リージョンが良さそうではありますね。

さて、物理的なサーバーの違い以外の異なる点について、以下にまとめてみました。

プラン構成の違い

先にもあげたように、東京リージョンでは、提供されたプラン構成が、今までの倍以上の CPU x メモリの組み合わせにて、プランが構成されていて、 かなり、利用者には選択肢が増えたことは間違いないでしょう。

以下は、CPU x メモリ の提供プラン構成をグラフ化したものです。

さくらのクラウド 新プラン構成

上図のグラフは、縦(Y)軸にCPUコア数、横(X)軸にメモリを表し、グラフ上の各ドット(点)が各プランを表しています。
さらに、
水色のドット(点)は、東京リージョンのみで提供されているプランを表し、
オレンジ色のドット(点)は、石狩リージョンのみで提供されているプランを表し、
褐色のドット(点)は、東京および石狩双方で提供されているプランを表しています。

上図のグラフでは、
オレンジ色のドット(点)が無い、 つまり、石狩リージョンのみのプランが無いのがよくわかります。
石狩リージョンのプランは全て東京リージョンにもあり、グラフでは共通として表記されています。

また、上図のグラフでは、XY軸のメモリ幅をリアルなメモリ量とコア数で刻まれていますので、 どのようなリソース量による組み合わせでプランが提要され、さらには、プランが集中しているかもわかりやすいかと思います。

東京データセンターでのプランの組み合わせは、
CPUコア数もメモリもぞれぞれ増えていますが、どちらかというとCPUコア数の組み合わせを増やしているのかなぁという感じを受けますね。


プラン価格の違い

先のプラン構成に違いに加えて、価格も微妙に各リージョンで異なります。

以下は、東京、石狩両リージョンで共通のプランに対して、どちらのリージョンが価格が高いかを示したグラフです。

さくらのクラウド リージョン価格比較

上図のグラフは、縦(Y)軸にCPUコア数、横(X)軸にメモリを表し、グラフ上の各ドット(点)が各プランを表しています。
さらに、
水色のドット(点)は、石狩リージョンにプランがないか、東京リージョンがより高価であることを表し、
オレンジ色のドット(点)は、石狩リージョンがより高価であることを表しています。

このグラフからもおわかりのように、
低価格帯では東京リージョンが高く、高価格帯では石狩リージョンが高い設定になっているようです。

以下に、具体的にどれくらい高いかを代表的なプランで比較した一覧表を記載しておきます。

詳細表示切替
さくらのクラウド リージョン別価格比較
プラン CPU コア メモリ(GB) 月額(円) 差額(円)[%] 日額(円) 差額(円)[%] 時額(円) 差額(円)[%]
東京 石狩 東京 石狩 東京 石狩
CPU:1 / Memory:1111,6001,409191[113%]79709[112%]761[116%]
CPU:2 / Memory:2223,2003,000200[106%]1591509[106%]15141[107%]
CPU:4 / Memory:4446,4007,499-1,099[85%]319375-56[85%]3136-5[86%]
CPU:5 / Memory:8589,80012,000-2,200[81%]489600-111[81%]4859-11[81%]
CPU:8 / Memory:1681617,60022,500-4,900[78%]8791,125-246[78%]87111-24[78%]
CPU:10 / Memory:32103229,19937,500-8,301[77%]1,4591,874-415[77%]145186-41[77%]
さくらのクラウド リージョン別価格比較

上表では、月額・日額・時額で比較してみました。各比較値は、以下のように求めました。 (以下では、代表して月額と表記しておきます。日額・時額においては、月額表記部分を置き換えてご参照いただければと思います。)

差額(円) = 東京リージョン月額 - 石狩リージョン月額
差額(%) = ( 東京リージョン月額 ÷ 石狩リージョン月額 ) × 100

つまり、
差額が+(プラス)なら、東京リージョンが高いことを意味します。
差額がー(マイナス)なら、東京リージョンが安いことを意味します。

この表からも上図のグラフで得た印象と同じように、
低価格帯では東京リージョンが高く、高価格帯では石狩リージョンが高い設定になっています。 さらには、価格差の比率は、高くなればなるほど大きくなり、高スペックなら東京リージョンがおすすめなのがよくわかるかと思います。

裏を返せば、低スペックなら石狩リージョンがおすすめということでもあります。


(おまけ)東京リージョンと石狩リージョンとさくらのVPSを比較してみた

最後に、今回リリースされた東京リージョンと石狩リージョン、さらには、さくらのVPSを 公開されているサーバーのスペック毎に比較してみました。

なお、完全に同じスペックのものがない場合は、より近似のプラン構成で比較してみました。

詳細表示切替
さくらのクラウド/さくらのVPS プラン毎価格比較
プラン CPU コア
(クラウド/VPS)
メモリ(GB)
(クラウド/VPS)
SSD(GB)
(クラウド/VPS)
価格(円) 1年利用時の差額(円)[%]
(クラウド - VPS)
初期設定 月額 SSD月額 初年度利用額
CPU:1 / Memory:1
東京
112001,60070027,60016,200[242%]
石狩
2001,40940021,70810,308[190%]
VPS21301,500900011,400-
CPU:2 / Memory:2
東京
224003,2001,40055,20035,370[278%]
石狩
2003,00040040,80020,970[205%]
VPS32502,0001,580019,830-
CPU:4 / Memory:4
東京
4410006,4003,499118,78875,188[272%]
石狩
10007,4993,499131,97688,376[302%]
VPS441004,0003,600043,600-
CPU:5 / Memory:8
東京
5825009,8008,750222,600135,400[255%]
石狩
250012,0008,750249,000161,800[285%]
VPS682008,0007,200087,200-
CPU:8 / Memory:16
東京
816500017,60017,500421,200246,800[241%]
石狩
250022,5008,750375,000200,600[215%]
VPS81640016,00014,4000174,400-
CPU:10 / Memory:32
東京
1032500029,19917,500560,388220,388[164%]
石狩
250037,5008,750555,000215,000[163%]
VPS103280032,00028,0000340,000-
さくらのクラウド/さくらのVPS プラン毎価格比較
初年度の費用には、初期設定費およびディスク利用料金も含まれています。
ここでは、さくらのVPSのスペックになるべく合わせていますが、 さくらのクラウドの各リージョンにて提供されているディスク容量が異なることから、東京と石狩では、微妙にディスク容量が異なることに注意してください。
このディスク容量の違いから、さくらのクラウドにおいては、本来、同スペックであれば、サーバー費用としては、逆転しているプランもあることに注意してください。

上表では、月額で比較してみました。各比較値は、以下のように求めました。

差額(円) = 東京 or 石狩リージョン年額 - さくらのVPS年額(初期設定費含む)
差額(%) = ( 東京 or 石狩リージョン年額 ÷ さくらのVPS年額(初期設定費含む) ) × 100

つまり、
差額が+(プラス)なら、さくらのクラウドが高いことを意味します。
差額がー(マイナス)なら、さくらのクラウドが安いことを意味します。

この表からもおわかりのように、
すべてにおいて、さくらのVPSが安いのがわかります。

もちろん、比較すること自体が、ちょっと筋違いな面もありますし、公開されている同スペックで、同じパフォーマンスが出るとも限りません。

そもそも、さくらのクラウドは、
ターゲットとして、Amazon EC2を対象にしているでしょうし、ネットワークを構築するのに向いています。

それに対して、さくらのVPSは、
1台でサーバーを運用するのに向いています。 また、さくらのVPS間でLAN接続できるようになりましたので、ある程度のネットワークを構築することもできます。 ただ、さくらのクラウドで提供されている遠隔、自動設定などのAPIはありません。

しかし、役割の違いがあるにせよ、やっぱり、さくらのVPSって割安なんだなぁということだけは、この価格差からわかりますね。


いかがだったでしょうか?

最初に東京リージョンのプラン構成を見たときに、実質の値上げなのかなぁと思っていたら、 なんとなんと、高スペックでは、値下げ?になっているで少々驚きました。

低スペック帯は、現在、東京リージョンのみのさくらのVPSでも補える程度でもあるので、そういう棲み分けでも考えておられるのかも?しれませんね。

いずれにせよ、これでまた、選択肢が増えたことには違いありませんから、利用する側としては、ありがたいことだと思います。

さくらのクラウドの詳しい情報は、http://cloud.sakura.ad.jp へどうぞ。
さくらのVPSの詳しい情報は、http://vps.sakura.ad.jp/ へどうぞ。



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