さくらインターネットの不満とレンタルサーバーの不満
詳細なDNSの設定ができない・・・
さくらインターネットでは、独自ドメインを扱う場合、そのドメインをさくらインターネットへ移管しないと詳細なDNSの設定ができません。
もちろん、マルチドメインやサブドメインとしてウェブサイトを設定できますが、それだけです。一般的に、そのマルチドメインやサブドメインを設定するのは、
DNSなのですが、移管していないドメインの場合は、マルチドメインやサブドメインをディレクトリへ結ぶ設定だけが許容されています。
これは、他社でも各レンタルサーバーによって異なりますが、
移管しなくてもドメインのDNSサーバーをそのレンタルサーバーのDNSへ向ければ、詳細設定できるようになっている場合が多いです。
ただウェブサーバーの設定に関しては、さくらインターネットが一番融通が効くでしょう。
管理下であってもなくてもウェブサイトを自由に好きなディレクトリへ割り当てることができます。
他のレンタルサーバーでは、それぞれでひとくせあって、決まったディレクトリ名に自動的に設定されることが多いです。
ドメイン毎にメールアドレスが設定できない・・・
さくらインターネットでは、マルチドメインで複数の独自ドメインを管理できますが、その独自ドメイン毎にメールアドレスを管理できません。
つまり、domain-100.com , domain-300.com と2つのドメインを管理していたとします。それぞれのドメインにメールアドレスを webmaster100@domain-100.com , webmaster300@domain-300.com と設定したくても
- webmaster100@domain-100.com
- webmaster100@domain-300.com
- webmaster300@domain-100.com
- webmaster300@domain-300.com
と、4つのメールアドレスが作成されてしまいます。つまり、メールアドレスのユーザ名に相当する webmaster100 , webmaster300 の管理ができるだけなのです。
メールアドレスを作成する際の設定もユーザ名の設定のみです。
これは、一律同じユーザ名のメールアドレスが、管理しているドメイン名すべてで作成されてしまうので、ドメイン毎にメールアドレスを個別に設定したい人には、非常に不親切な提供の仕方のようにも思えます。
例えば、先の webmaster100@domain-100.com , webmaster100@domain-300.com へ来たメールは同じメールボックスへ受信されることになります。
マルチドメインで管理しているということは、同じ管理者ですから、メールアドレスを個別に、どうしても設定したいという声が少ないのかもしれません。
うまく運用すれば、それほどの問題でもないようにも思えますが、使う人によっては、このあたりは、非常に大事な機能の場合もあります。
これは、先のDNSの詳細な設定ができないことと絡んでいるのかも?しれませんね。詳細不明です。
他のレンタルサーバーでは、ドメイン毎にメールアドレスを設定できる場合がほとんどです。
プランの変更ができない・・・
さくらインターネットでは、たくさんのプランが用意されているのに、そのプランの変更ができません。
例えば、スタンダードプランからプレミアムプランへ移行したい場合は、新しく登録することになります。つまり、さくらインターネットのユーザ名が変わることになります。
試用期間がありますから、その期間で移行できることにはできますが、ワンクリックで移行できるような機能があると良いんですけど、それがありません。
自力で、せっせとFTPS/SFTPを介してファイルの大移動が必要になります。
もちろんデータベースを使っているなら、データベースも自力でバックアップして、次のデータベースサーバーへリストアします。
なかなかプランの機能差があるのでワンクリックでというのは、難しい?のかもしれませんが、利用する側にしてみると、せめて上位プランへ移行するときぐらいは、この手のサービスがあっても良いような気もしますけどね。
これは、他のレンタルサーバーでもそれぞれ異なりますが、上位プランへの移行は、概ね可能な場合が多いです。
なぜか、さくらインターネットは、上位プランでもだめなんですよね。
重たいサーバーに当たっても変更ができない・・・
もちろん、重たいサーバーに当たったら、苦情としてサポートへ通知することで改善されることもあります。
サーバー側になんらかの原因があった場合は、ほとんど解消されるでしょう。しかし、それ以外では、あまり期待しない方が良いかもしれません。
もちろん、サポートへ相談しない手はありませんから、まずは、相談すべきです。うまく改善されるかもしれませんからね。ここでは、期待を大きく膨らませると大きな失望に変わるので気をつけましょう・・・ということです。
さくらインターネットでは、お試し期間で登録したユーザ情報が、そのまま本契約でも生きます。また、所属するサーバーもしかりです。
ですから、お試し期間で、重たいなと思ったら、一旦、解約し、再度、お試しするなど・・・面倒ですが、サーバーを探すこともやぶさかではありまん。
結局ですね、これって、原因は、共有している他のユーザが原因ですから、この方法では、最初は良くてもユーザは入れ替わりますから、結果的に同じことになりかねませんね。
そんなとき、ある程度、速度を保障してくれるようなことがあると助かるんですけど。
さくらのレンタルサーバでは、サーバースペックに差がありますので、
少なくともサーバースペックでの重たいサーバーを避けるようにしましょう。
さくらのレンタルサーバでは、以下のCPUのサーバーが存在します。
- Pentium M
- Core 2 T7200
- Xeon Dual-Core E3110
- Westmere E56xx/L56xx/X56xx (Nehalem-C) x 2CPU
一応、最新は、
Westmere E56xx/L56xx/X56xx (Nehalem-C) x 2CPU のようなので、これに当たれば、まず重たいサーバーではないでしょう。
お試し期間で、このCPUのサーバーが当たるまで、繰り返すと良いと思います。
エックスサーバー(xserver) では、そのあたりを
簡単サーバー移動機能という機能で、うまくアピールしています。かしこいですね。
ただし、これもエックスサーバー(xserver)で重たいと認識された場合です。
ほとんどのレンタルサーバーで、重たいから別おサーバーへ替わりたいと言っても、認められないでしょうね。
実際に、重たいサーバーの場合は、重たい原因となるユーザへの警告ないし、解約で対応することが契約書などで記載されていますから、
変な(CPUを占有してしまうような)使い方をした場合は、
「出て行って」
と言われるそうです。
基本的には、お試し期間で重たいかどうかを判断する必要があるんですね。
そのためのお試し期間でもありますからね。お試し期間で、借りようと思っているプランで2、3台を借りることをおすすめします。
できれば、数日おきに1台ずつ借りてみることで、違うサーバーを試すことができます。そこで相対的に軽いか、重いかぐらいの判断はできますよね。
いかがだったでしょうか。ざっとこんな感じです。
共用の格安レンタルサーバーの不満としては、少ないかな・・・むしろ、世間(ネット)では、かなり
評判は良い方ですから、他のレンタルサーバーと比較すれば、ずっと、ずっと、ずーーーーーっと?少ないんじゃないかなと思います。
なんと言っても、安定感は定評のある
さくらインターネット です。また、サポート体制も電話サポートを含む充実ぶりで、対応も誠実さを感じます。(あくまで、数回個人的にサポートとやり取りした感想です。)
数年使ってますが、メンテナンス以外で、障害らしい障害が発生したことが、今のところありません。
その点からしても
さくらインターネットは、初心者から上級者まで おすすめするに足る格安レンタルサーバーの一つだと思います。
2週間無料お試しがありますので、まずは、ご自身で確認されることをおすすめいたします。
何事も百聞は一見にしかず・・・ですから、ご自身で経験されるのが何より良い判断を得る最大の手段だと思います。
まず、どんな感じか確認したいなら、スタンダード プラン がおすすめです。
本格的なパフォーマンスを確認したいなら、プレミアム プラン がおすすめです。
ビジネス用途を確認したいなら、ビジネス プラン がおすすめです。
ネットショップなどネットビジネス用途を確認したいなら、ビジネスプロ プラン がおすすめです。
専用サーバーのように独占したいが管理は任せたいなら、さくらのマネージドサーバ がおすすめです。
自分でサーバーを構築したいなら、さくらのVPS がおすすめです。
2010年7月30日, 9:52 AM
ここでの不満は、
スタンダードプラン、プレミアムプランでの話です。
もっと上位プランのビジネスプラン、ビジネスプロプランでは、解消されている不満もあります。
詳しくは、各プランの詳細機能をご確認ください。