評判のSPPD専用サーバー とさくらのマネージドサーバを比較してみた
先日、SPPD 専用サーバーから新しくエントリー プランが提供されました。(機能詳細は、SPPD 専用サーバー エントリー を参照してください。)
このSPPD が提供する専用サーバーというのは、一般的にはマネージドサーバーのことで、
他社と違って、一般的にいわれる専用サーバーとしても扱うことができるという、ちょっと変わったサーバーでもあります。
もちろん、一般的にいわれる専用サーバーとして扱う場合は、root権限が譲渡されますが、当たり前ですが マネージドサーバーとして機能はなくなります。
さらに SPPD 専用サーバー が、本物の専用サーバーっぽいのは、OSの選択もできる点です。
通常のマネージドサーバーならOSもインストールされてる サーバー系ソフト もお任せなのですが、選択できるOSは少ないものの ある程度融通が利くのも特徴です。
例えば、OSでは上位プランではWindowsサーバーにも対応してくれます。
インストールするサーバー系ソフトもJDK やTomcat 、BIND などもオプションながらインストールしてくれます。
今回は、そのSPPD 専用サーバーから新しくエントリー プランが提供されたのを機に、さくらのマネージドサーバと簡単に比較してみました。
- 目次
- 履歴
2015.04.25 さくらのマネージドサーバプラン変更に伴う改版
2012.12.5 初版
SPPD専用サーバー と さくらのマネージドサーバを比較してみた
公開されているスペックの違い、価格に違いについてSPPD専用サーバー とさくらのマネージドサーバを比較してみました。
さくらのマネージドサーバと比較する際に、SPPDとさくらのマネージドサーバに同じ価格帯のプランが必ずしもないので、
さくらのマネージドサーバに合わせて、SPPD 専用サーバー のエントリー、ライトについてのみ比較しました。
SPPD専用サーバー、さくらのマネージドサーバ 比較表
チェック項目 | SPPD 専用サーバー(エントリー) | SPPD 専用サーバー(ライト) | さくらのマネージドサーバ(HDDプラン) |
CPU | Xeon E3-1220Lv2 | Xeon E3-1265Lv2 | Intel QuadCore Xeon |
---|
メモリ(GB) | 4 | 8 | 14 |
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ディスク(GB) | 1000 | 2000 | 700 |
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RAID構成 | × | ○ | ○ |
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回線(Mbps) | 100 | 100 | 100 |
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初期設定費(円) | ¥38,000 | ¥45,000 | ¥45,000 |
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月額(円) | ¥8,800 | ¥15,800 | ¥12,000 |
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月額最安値(円) | ×:一括割引なし | ×:一括割引なし | ¥11,000 |
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初年度総額(円) | ¥143,600 | ¥234,600 | ¥177,000 |
エントリープラン CPU 2コア/4スレッド でこの価格は魅力
この SPPD 専用サーバーのエントリープランは、Xeon E3-1220Lv2 (2コア/4スレッド) を使用しています。
それで、月額10,000円を切るこの価格は、非常に魅力的でしょう。
ただ、よーく比べてみると、このCPUスペックからすれば、さくらのマネージドサーバの 旧 i5 プランと同じくらいかなぁと思います。
(さすがに、HDDプラン(旧Xeonプラン)のXeonには、遠く及びませんが、安価なVPSと比べれば、間違いなく良いでしょう。)
そもそも、さくらのマネージドサーバの 旧 i5 プランと価格差が、ほとんどなかったのですが、
ここに来ての 最新 HDDプランと比較しても、年額では、それほどの差は無いんですね。
ましてや、SPPDは、RAID機能が落ちていますから、むしろ、さくらのマネージドサーバが良い面が多々あります。
RAID機能が有る無しにかかわらず、バックアップは常にとっておきましょうね。
ライトプラン vs HDDプラン(旧Xeonプラン) では、見劣りする
この SPPD 専用サーバーの ライトプランになると、それに対応する さくらのマネージドサーバは、HDDプラン になります。
この価格を比較すれば、優位性は、さくらのマネージドサーバ側にありますね。
この点からも SPPD の エントリープランが、ギリギリ頑張った価格だったのではないかと思わせます。
上位プランでは、OSの選択に Windows Server を選択することができるなど高スペック
SPPD専用サーバーは、ここで比較していないさらに上位プランの
ベーシック、スタンダード 、パワフル では、
- OSにWindowsサーバーを選択できる
- ディスクにはSASドライブ(SATAより高速なディスク)を使用している
などなど、スペック的には さくらのマネージドサーバ にはない 高機能、高スペックを提供しています。
そういう点では、興味深いサーバーであることは間違いないと思います。
php,mysql を動かすなら、エントリープラン は一つの選択肢
また、CPUのパフォーマンスからもphp,mysqlが動かせる程度のスペックにはなっていますし、導入コストからも初心者向けのマネージドサーバーだと思います。
以前は、
この SPPDのエントリープランよりも安い さくらのマネージドサーバのAtomプランが有りましたが、
そもそも、Atomプランでは、php,mysqlを動かすと、少々、力不足な面があったのは否めませんでした。
そういう意味では、
SPPD 専用サーバーから新しく提供された エントリー プランは、お買い得なプランなのだと思います。
php,mysqlを動かすなら、このエントリー プランは、一考の価値がありそうです。
ただ、もう少し予算に余裕があるのなら、さくらのマネージドサーバもありだと思います。
もちろん、共有サーバーで不満の方に限ります。
アクセスがそれほど多くない方は、共有サーバーの上位プランを考えられた方が良いかもしれません。
最近ではVPSや専用サーバー、クラウドなんて自分でサーバー管理するレンタルサーバーが人気ではありますが、
サーバーの管理って、やっぱり面倒ですし、それなりに時間が必要になってきます。
サーバー管理が得意な方、好きな方は別として、
できれば、管理までやってくもらった方が、コンテンツ(内容)に力を注げるので効率的なのは間違いないはずです。
共有サーバーは、その中でも格安で管理運営を行ってくれるので非常にありがいたいサーバーです。
ただ、やっぱり共有である以上は、運営しているサイトへのアクセスが増えれば、いずれ限界が来ます。
その代替え案としては、このマネージドサーバーは有力です。専用サーバーを考える方も多いかもしれませんが、やっぱり管理運営の手間に時間が割かれてしまします。
サーバーの管理のために人を雇うことを考えれば、このマネージドサーバーと専用サーバーの差額というのは、安いのかもしれませんね。
SPPDのデフォルトOSは、VPSなどレンタルサーバーで一番インストールされている人気のCentOSですから、これから環境設定や管理の仕方などを勉強したい方にもとっかかりとしては面白いサーバーだと思います。
興味のある方は、以下からのどうぞ。
SPPD 専用サーバー は、http://www.sppd.ne.jp/senyo/ からどうぞ。
さくらのマネージドサーバは、http://www.sakura.ne.jp/managedserver/ からどうぞ。
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