SPPD 専用サーバー エントリー

SPPD 専用サーバー は、
株式会社スタジオマップ (1995年設立 東京)が提供する 法人向けマネージドサーバーであり専用サーバー です。 ちょっと不思議な感じがするかもしれませんが、このSPPD 専用サーバー は、マネージドサーバーでありながら root権限のユーザへの譲渡も可能で、 譲渡された場合はフルアクセス可能(通常の専用サーバーと同じ)となりますが、もちろん その場合は サーバーのメンテナンスは自分で行うことになります。

また、SPPDは、法人向けのレンタルサーバー屋さんのイメージが大きく、あまりご存知ない方も多いかもしれません。

• 1996年9月 インターネットホスティング事業、システム保守・開発事業を開始。
• 2011年2月 現在のSPPD専用サーバー全コースをラインナップ。
  

  - この専用サーバーは、現在提供している専用サーバーのコースの原型となるもので、専用サーバー自体は、ほぼ事業開始当初から行っていて、コースの改定が随時行われています。
  

• 2012年11月 スマートコースを廃止、エントリーコースを新規追加、全プランでハードスペック強化。
  

  - 現在の専用サーバーの全コースがラインナップされました。
  

と意外と古くからサーバー事業を展開している会社なんです。専用サーバーにおいては、かなり古く、レンタルサーバー屋さんとしては、それなりの実績がある会社です。

SPPD 専用サーバーのラインナップは、4Gメモリ/CPU 2core(4thread) の 9,240円/月 から 32Gメモリ/CPU 6core(12thread) の 48,300円/月 と多岐に渡ります。

初期設定費用を抑えて、導入しやすいプラン構成になっている点は良い点だと思います。

SPPD 専用サーバー の特徴は、以下のようなものがあげられるでしょう。

• 自前のデータセンターを持っていない
  

  SPPD 専用サーバーのデータセンターは、NTTPCコミュニケーションズ(WebArena) 国内データセンターを使っています。 ある意味、NTTのネームバリューによる安心感がありますね。

  
  
• ハードスペックは、かなり良い
  

  今回のスペックアップにて、かなり良いサーバーになりました。 CPUには、Intel(R) Xeon E3-1220Lv2 ～ E5-2420 (2core/4thread ～ 6core/12thread )とかなりのパフォーマンスです。 また、バックボーンについては、NTTPC そのままとはいえ ２重化が図られていて、こちらも安全、安心のアピールポイントだろうと思います。

  
  
• root権限のユーザへの譲渡も可能
  

  マネージドサーバーでありながら、root権限のユーザへの譲渡も可能です。 その場合は、通常の専用サーバーと同じようにユーザがサーバーの管理を行うことになります。

  
  
• サポートは平日の昼間だけ
  

  サポートは、平日（営業日）の10:00-18:00のみです。
  ただし、保守は24時間対応なので、障害対応や電源再投入（リブート）などは、随時行ってくれます。

  
  

SPPD 専用サーバーのこのプランは、最安プランのマネージドサーバーで
CPUコア数 2(4スレッド) 、メモリ 4 GB 、ディスク容量 500GB とリソース的には、最安値と言えども潤沢なリソースを提供していると言えます。

SPPD 専用サーバー のこのプランの対抗としては、さくらのマネージドサーバ Corei5 プラン、さくらの専用サーバ の エクスプレスシリーズ でしょう。

下記は、さくらのマネージドサーバ Corei5 プラン、さくらの専用サーバ の新エクスプレスシリーズ(NEC Express5800) との比較です。
マネージドサーバーとして比較した場合、かなりの割安感が出ています。しかし、単純に専用サーバーとして考えると割高感がありますね。

この表からも、ターゲットは、さくらのマネージドサーバなのは間違いないでしょう。

マネージドサーバーとしてなら、
サーバーのスペック上では、かなり有利な面があります。

単純な専用サーバーとしてなら、
全体的な費用面では、それなりに抑えられている感じはしますが、やっぱりコストパフォーマンス的には、さくらの専用サーバと比較してしまうと若干不利な面もありますね。 ただ、さくの専用サーバになるとデータセンターが石狩（北海道）になる点も見逃せないかもしれません。

いずれにせよ、マネージドサーバーとしての割安感は十分にあると思います。

おすすめな方

• マネージドサーバーを体験してみたい方
  

  初期設定費用などからすると導入しやすいマネージドサーバーでしょう。 共有レンタルサーバーではパフォーマンスに不満のある方には、サーバーのリソースを独占できるマネージドサーバーは試す価値ありかもしれません。
  

  
  
• 管理を任せたい方
  

  フルマネージドサービスが無料で提供されていますから、管理が面倒な方には便利な専用サーバーだと思います。 もちろん、root権限がほしい方は、通常の専用サーバーとしての利用も可能です。将来的にroot権限を譲渡してもらいサーバー管理運営を自ら行い方、サーバー管理に慣れていない方には、一つの選択肢かもしれません。

  
  
• Redhat EL ES5を使いたい方
  

  マネージドサーバーでありながら少ないながらもOSの選択もできます。デフォルトでCentOSが提供されます。有償ながらRedhat EL ES5も提供されています。 CentOSは、RedHat ELのクローンですから、ほとんどの方には意味のある選択肢とはいえないかもしれませんが、会社としてRedHatの正規版をどうしても利用したい方には一つの選択肢だと思います。
  

  
  
• 安心・安定を求める方
  

  データセンターがNTTPCコミュニケーションズ(WebArena) 国内データセンターを使っている点は、一つの安心材料だと思います。
  また、運営会社もホスティング事業の歴史は長く、これも安心材料の一つだと思います。

  
  

おすすめでない方

• コストパフォーマンスを重視する方
  

  ハードスペックからすれば、本当の格安の専用サーバー（さくらの専用サーバなど）には、価格面からすれば厳しいでしょう。 マネージドサーバーで管理はお任せの方用のサーバーなのは間違いないと思います。サーバーを自分で管理運営する方には、root権限ありの VPS 、専用サーバーがコスト面からは望ましいでしょう。

  
  
• プランの移行やサーバの移行を考えている方
  

  これは、どのマネージドサーバー、専用サーバーでも言えますが、この種のサーバーは、基本的にプラン移行、サーバー移行すればするほどコスト的に割高になります。 長く使うことで、コストパフォーマンスを上げるような仕組み、価格構成になっている点に注意する必要があります。
  
  アクセスの変動には、サーバーの台数の増減で対応することになります。
  こまめにアクセス変動へ対応したい場合は、VPSやクラウドの選択が望ましいでしょう。