SPPD VPS ゴーゴー2GBコース

SPPD VPS は、
株式会社スタジオマップ (1995年設立 東京)が提供する 仮想化技術 KVM による格安VPSです。 法人向けのレンタルサーバー屋さんのイメージが大きく、あまりご存知ない方も多いかもしれません。

• 1996年9月 インターネットホスティング事業、システム保守・開発事業を開始。
• 2009年10月 SPPDレンタルサーバーでVPS(仮想専用サーバー)の提供を開始。
  

  - このVPSは、現在提供しているVPSとは異なる法人向けVPSです。
  

• 2012年01月 ルート権限付きSPPDレンタルサーバーでVPS(個人向け)の提供を開始。
  

  - このVPSが、現在提供している仮想化技術 KVM を用いたVPSです。
  

と意外と古くからサーバー事業を展開している会社なんです。VPS(KVM)の提供は、2012.1 とまだ日は浅いですが、レンタルサーバー屋さんとしては、それなりの実績がある会社です。

SPPD VPSのプランのラインナップは、2Gメモリの ゴーゴー2GBコース(CPU 2コア 945円/月 (年払い 867円/月)) ～ 8Gメモリの ニコニコ8GBコース(CPU 6コア 5,775円/月 (年払い 5,294円/月))と主要なニーズを捉えた３つのプランが用意されています。

各プランは、ディスク容量を抑えたハイスペックになっていて、ディスク容量を除けば、さくらのVPS、お名前.com VPS(KVM) 以上 のコストパフォーマンスでしょう。

SPPD VPS の特徴は、以下のようなものがあげられるでしょう。

• 自前のデータセンターを持っていない
  

  SPPD VPSのデータセンターは、NTTPCコミュニケーションズ(WebArena) 国内データセンターを使っています。 ある意味、NTTのネームバリューによる安心感がありますね。

  
  
• ハードスペックは、かなり良い
  

  CPUには、Intel(R) Xeon E5620 または E5-2430L が使われていて、さくらのVPS や お名前.com VPS(KVM) と構成が良く似ています。 パフォーマンスもそれほどの差はありません。ネットワークに関しては、NTTPCの高速なバックボーンへ接続されています。

  
  
• 解約時の返金はない
  

  SPPD VPSでは、年払いのことを最低契約期間契約１年としています。 つまり、支払い期間が契約期間になるような約款になっていて、契約の途中解除はできるが、最低契約期間契約の請求を行うと記載があります。 つまりは、年払いすれば、返金はありませんというとです。わかりづらい。
  長期で契約する場合は、割引はありますが、注意が必要です。
  

  
  
• サポートは平日の昼間だけ
  

  サポートは、メールのみ受付で、平日（営業日）の10:00-18:00のみです。
  

  
  
• お試し期間１４日間、無料で使用できる
  

  サービス開始当初は、お試し期間がなく、サポートへ連絡することで使わせてもらいました。現在では、申し込みと同時にお試し期間となり、本契約手続きを行わない限り、自動キャンセルとなります。
  まずは、どんな感じか確認したいですよね。お試し期間１４日間でしっかり確認しましょう。
  

  
  

SPPD VPSのこのプランは、最安プランで
CPUコア数 2 、メモリ 2 GB 、ディスク容量 55GB とリソース的には、最安値と言えどもあなどれないほどの潤沢さと言えます。

SPPD VPS のこのプランが意識しているのは、間違いなく さくらのVPS の 1Gプラン でしょう。

さくらのVPS の 1Gプラン と比較すれば、
メモリを 1GB → 2GB へアップし、
ディスク容量を 100GB → 55GB へダウンし、
価格を 980円 → 945円/月 としています。( CPUのコア数は同じです。 ) 堂々渡りあってます。

このプランは、よく考えられたプランだと思います。

一般的なサイト運営やメール管理などのサーバー運用を行う場合、欲しいリソースは、メモリ量だと思うんですよね。
もちろんディスク容量も欲しいですが、50GBもあれば十分な気がします。もし、それ以上欲しい方は、動画やスナップショットなどの管理をしたいからなのでしょう。
SPPD VPSが狙っているユーザターゲットは、そういう方々ではないようで、一般の中小企業、個人がターゲットなのでしょう。

CPUコア数 2 、メモリ 2 GB 、ディスク容量 55GB は、個人的にも欲しいプラン内容です。
格安でメモリ量(2G標準) が欲しい人には、かなりおすすめかもしれません。
かなり穴場だと思います。気になる方は、まずは、お試しですね。

おすすめな方

• 一般的なサーバー運用を行いたい方
  

  動画などのディスク負荷の高いサイトでなく、一般的なブログや会社ホームページなどのサイト、メールなどの運営には、非常に適したサーバだと思います。
  月額の運用コストもかなりリーズナブルですし、スペックにしても php,mysqlを使ったCMS(WordPressなど)も普通に運用できるぐらいのリソースになっています。

  
  
• 安心・安定を求める方
  

  データセンターがNTTPCコミュニケーションズ(WebArena) 国内データセンターを使っている点は、一つの安心材料だと思います。
  また、運営会社もホスティング事業の歴史は長く、これも安心材料の一つだと思います。

  
  
• 運用コストを重視する方
  

  このプランは、SPPD VPSの最安のプランになります。月額945円（年払い割引で867円）とかなりリーズナブルな価格になっています。
  うまくセッティングできれば、かなり使い勝手があるのは間違いないでしょう。
  ただ残念なのは、初期設定費 1,575円 である点です。さくらのVPS 1Gプランが無料なだけに、無料であって欲しかったです。

  
  

おすすめでない方

• サーバのセッティングができない方
  

  もちろんVPSですので、サーバの設定、運用を自分でやらなければなりません。レンタルサーバ側では、基本的にハードのメンテナンス、輻輳チェック、コントロールパネルのサポートを行うのみです。 自由にできる反面、サーバの設定、運用の手間がかかります。時間的に、あるいは、技術的にメンテナンスを自分で行えない方には、そもそもVPSをおすすめしません。マネージドサーバがおすすめです。
  

  
  
• アクセスが多いサイト運用を行いたい方
  

  アクセスが多いサイト運用、CPUへの負荷の高いサービス提供などを行う場合は、このプランでは厳しいかもしれません。
  うまくセッティングすれば、かなりのページビューに絶えられることと思いますが、 そこまで時間的に余裕がない、技術的に対応できない方々は、上位プランなり、複数台契約で負荷を分散するなどの対応が必要でしょう。
  

  
  
• プランの移行やサーバの移行を考えている方
  

  アクセスが多くなって、プランの移行をしたくても、プランの移行はできません。プランを移行する場合は、現状プランを解約し、新たにプランの契約を結ぶことになります。 もちろん、自分でサーバのデータは移行しないといけませんし、セッティングも自分で必要になります。
  解約には、解約の前月末日までに解約手続きをしないといけませんし、年払いなどしていた場合の途中解約となった場合は返金もありません。
  
  アクセスの変動には、対応できない・・・というか、それなりに費用がかかるかな・・・というところです。もちろん、ちゃんと計画的にやれば、良いことなんですけどね。