無料（タダ）より高いものはない。－公官庁でのGoogle利用について思うこと－

Googleでは、人気の無料サービスをいっぱい提供しています。

• Gmail : 無料メールサービス
• Google Groups : 簡易グループウェアという感じ（複数で情報共有できる）
• Google Drive : ファイルの共有
• Google Calendar : スケジュール管理とその共有
• Google Webmaster : サイト管理ツール
• Google Analytics : サイト解析ツール
• Google AdSense : 広告管理ツール

一般の方々が利用するのは、上の４つでしょう。
下の４つは、サイト運営者が利用するサービスです。

個人的には、ほとんど利用しています。

これが、全て無料で利用できる点は、本当に便利ですよね。

先に示した便利なサービスは、どっぷりと利用しないようにしています。

つまりは、依存しないようにしています。

これは、便利なサービスが使えなくなっても困らないように別の手段を用意、準備しているという意味です。

Googleの場合、今は、無料でも有料になることは、十分に考えられますし、利用者が少ない場合は、廃止になることもしばしばですから、 その対応は、常に求められることを意識して動くことが必要です。

これらの便利なサービスを 決して
Googleは、ボランティアでやっているわけではないことを頭にいれておくべきでしょう。

当たり前なんですが、ついつい、このことを考えないようにしていませんか？

個人情報や使用されているデータは、公開こそしないものの Googleでは、データを覗ける環境（いつでも参照できる状況にある）にありますし、 様々なデータ解析にも利用されていることは、IT業界では当たり前というか暗黙の了解？でもあると思います。

Googleとしては、そのデータ解析やGoogle内部で様々なデータ採取をしたいために無料で提供しているわけで、 ボランティアの無償のサービスではないことを理解しておく必要があります。

先のように、Googleは、無償で無料のサービスを提供していないわけです。

無料＝無償ではなく、Googleとしては、それなりの情報という対価をしっかりもらっているんです。

ですから、通常、大事なものは、Gmailなんて使ってはいけないことぐらいわかっているはず、わかりきったことなんですけどね。

特に先のニュースの 「公官庁でGoogleのサービスを利用」 していることに驚きです。

公官庁には、いわゆる機密情報がたくさんあるはずで、これをメールで流すことはおろか、まして、Googleグループを使っていたなんて、驚愕です。

会社の情報でも、研究開発などをメインでやっているような会社は、Googleのサービスなんて使っちゃだめです。

これらの機密情報がいっぱいなところは、自社サーバーがベストですが、せめて、国内の専用サーバー、せいぜいVPS以上を借りるぐらいでないと 機密情報なんて守れません。絶対に洩らせない機密情報を守るには、やっぱり、自分たちで管理運営するサーバーでないとだめでしょう。

本当の機密情報は、閉ざされたネットワークで管理されるべきだし、インターネットを介して流すようなものではありません。 流したとしても、暗号化は必須ですし、ましてや他社の無料サービスなんてありえないです。
だからといって、社内LANのような閉ざされたネットワークなら暗号化の必要がないかといえば、それもウソです。
暗号化されない情報は、覗かれると思った方がよく、例えば、社内LANで暗号化しなければ、上司のメールなんて簡単に見ることができます。
暗号化しないLANなら、暗号化するインターネットの方がより安全かもしれません。

暗号化の基本は、
レンタルサーバーでいう広義でのSSL、SSHになります。

SSHは、基本的にシェルですから、サーバーによってはSSHを使えなくしている場合も多いでしょう。
しかし、SSLについては、メールの STARTTLS, SSL/TLS を含めて 対応していないサーバーを探す方が難しいくらい、ほとんどのサーバーが対応しています。

少なくとも レンタルサーバー選びでは、
こういった暗号化への対応はチェックしたいところでしょう。