さくらのレンタルサーバ ライトプランは、初心者には向かないと思う理由
価格面で、さくらのレンタルサーバのスタンダードプランとライトプランを比較してみました。
さくらのレンタルサーバ ライト、スタンダード プラン 価格 比較表
チェック項目 | さくらのレンタルサーバ(ライト) | さくらのレンタルサーバ(スタンダード) |
初期設定費(円) | ¥953 | ¥953 |
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月額(円) | ×:月払いなし | ¥477 |
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月額最安値(円) | ¥120 | ¥397 |
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年払い(円) | ¥2,382 | ¥5,715 |
年間料金 : 1,500 円 対 5,000円 ですから、
月額料金 : 125 円 対 471円 となり、やっぱり 安いですね。
では、機能の差を確認してみましょう。
さくらのレンタルサーバ ライト、スタンダード プラン 機能 比較表
チェック項目 | さくらのレンタルサーバ(ライト) | さくらのレンタルサーバ(スタンダード) |
ディスク(GB) | 10 | 100 |
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CRON | × | ○ |
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マルチドメイン数 | 20 | 20 |
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サブドメイン数 | 20 | 20 |
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MySQL DB数 | 0 | 20 |
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転送量(目安)(GB/月) | 1000 | 2000 |
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SSI | ○ | ○ |
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共有SSL | × | ○ |
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FTP | ○ | ○ |
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SFTP/FTPS | ○FTPS対応 | ○SFTP/FTPS対応 |
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メールアドレス数 | 無制限 | 無制限 |
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メーリングリスト数 | 0 | 10 |
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メール送信数(通/日) | 24000 | 24000 |
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FTP複数ユーザでの管理 | × | × |
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PHP CGI | ○ | ○ |
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Perl | ○ | ○ |
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Ruby | ○ | ○ |
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Python | ○ | ○ |
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SSH | × | ○ |
機能面では、以下の点が異なります。
- ディスク容量は、30GBから10GBへ減少
- CRONは、使えない
- MySQLは、使えない
- 転送量は、2GB/日から1GB/日へ減少
- 共有SSLは、使えない
- SSHおよびSFTPは、使えない
- メーリングリストは、使えない
これを良しとするか、が問題かと思います。
これらの機能の有無が、具体的にどういう影響を与えて、初心者に向かないのか簡単に解説してみます。
WordPressなど主要なCMSを使えない
この一因により、主要なオープンソースなCMSは、使えません。
Googleで検索すれば、SQLiteで動かすようなやり方もありますが、往々にしてトラブルに見舞われます。
そのトラブルを回避するためには、最終的には自力でソースコードを追えるぐらいでないと、解消できないような問題もあり、
決して、初心者にはおすすめできません。
これは、ウソや冗談でなく、個人的にも安上がりで済ませたいばかりにSQLiteで色々とCMSを構築した経験があります。
その際、膨大な時間を費やした経験からも、中上級者でも、CMSを構築するなら、すなおにスタンダードプラン以上を
契約することをおすすめします。
確かにプログラミングやサーバーの勉強になるかもしれませんが、勉強がメインならそれでも良いでしょう。
でも、そうでないのなら、やっぱり、その時間は、無駄とは言いませんが、構築した後にぼちぼちと勉強すれば良いのであって
構築するのに四苦八苦するのは、時間の使い方として、もったいないと言わざるを得ないでしょう。
CMSを構築するなら、素直にMySQLが使えるプランをおすすめします。
セキュアなウェブのやり取りはできない
この一因により、社内向けのページで、セキュアなページを構築したくても構築できません。
共有SSLは、ドメイン名が独自ドメインを使えないもののセキュアな個別のページは使えます。
そのため中小企業においては、非常に安上がりにセキュアな社内向けページなどを作成、公開することもできます。
また、小さなネットショップであれば、個人情報などをこの共有SSLで保護することもできます。
少なくともネットショップや企業向けに、いくら安上がりだとしてもライトプランを利用されることはおすすめしません。
サーバーの基礎知識を得るツールが使えない
- CRONは、使えない
- SSHおよびSFTPは、使えない
これらは、サーバーの便利な機能の代表格と言っても過言ではないでしょう。
CRONは、Windowsでいえばタスクスケジュールみたいなもので、周期的にプログラム、スクリプトなどを実行することができます。
サーバーというものの一番の特徴は、24時間稼働している点です。
その24時間を無駄にしないようにサーバーを活用するための1つの方法がCRONです。
例えば、プログラミングができるなら、
インターネットの情報を夜中にrobotのように収集し、集計結果をウェブサイトへ公開するなんてこともできます。
また、ネットショップなら、夜間の集客の少ない時間帯で、本日の売り上げ分析などもバックグランドでできたりします。
CRONは、ウェブサーバーを止めることなく、バックグランド処理させることができるので、ちょっとした仕事をさせるには非常に便利な機能です。
サーバーを利用する上で、この機能は、是非、使いこなしたい機能の一つでしょう。
また、このCRONを使うにもシェル(SSH)が使えるとさらに可能性が広がります。
シェルは、Windowsでいえばコマンドプロンプトみたいなものです。
コンソール上で、コマンドやスクリプトなどのプログラムを実行することができます。
このライトプランでは、PHPを含めPerlなどのスクリプト言語に対応しているもののSSHが使えないので、
簡単なテストをするにも自前で環境を構築するか、FTPなどを駆使して確認する以外にありません。SSHがあれば、接続してコンソールから動かすことができるので、その場で結果を確認できるでしょう。
さらに、シェル(SSH)ではいろんなことができますから、サーバーの勉強にもなります。
少なくとも初心者には機能を勉強するチャンスが無くなるのでライトプランを利用されることはおすすめしません。
社内一斉メールに最適なメーリングリストがが使えない
この一因により、中小企業向けの社内一斉メーリングリストなどが作成できません。
確かに、これも回避策があります。別のツールを使えばできなくもありません。
これもMySQLが使えない場合と同様に、問題回避のための労力を考えれば、素直にメーリングリストが使えるスタンダードプラン以上を契約することをおすすめします。
メーリングリストを使いたいなら、素直にメーリングリストが使えるプランをおすすめします。
個人的にも 最初にレンタルサーバーを借りる時に迷った経験があります。
やっぱり、安く済むのなら安く済ませたいですよね。
でも、色々迷った挙句に、結局、最初に借りたのがさくらのレンタルサーバのスタンダードプランでした。
当時は、PHPも動かなかったですし、容量も少なかったので、スタンダードプランが適していたことは間違いありません。
もし、今の条件なら、ちょっと迷ったかもしれませんね。
でも、やっぱりSSHとMySQLは外せなかったと思うので、スタンダードプランを選ぶんだろうなぁとは思います。
この記事が、迷っておられる方の参考になればうれしく思います。
さくらのレンタルサーバに興味のある方は、以下からのどうぞ。お試し期間がありますので、気になる点はチェックしてから本契約しましょう。
さくらのレンタルサーバは、http://www.sakura.ne.jp/ からどうぞ。
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