さくらのVPS で東京データセンター(リージョン)を選択できるようになったので借りてみた
そもそも、さくらのVPSは、東京データセンター(リージョン)を使っていた
さくらインターネットでは、データセンターをリージョンと呼びます。
ただ、ここでは、日本人にはデータセンターの方がわかりやすいかなぁと思いまして、データセンターとしています。
さて、そもそも論ですが、
そもそも さくらのVPSは、東京のデータセンターも使えていました。実際、最初に借りた さくらのVPS メモリ 512は、東京でした。
しかし、震災の影響から大阪がメインのデータセンターとなった経緯があります。
その後、北海道のデータセンターがオープンすると、北海道と大阪でデータセンターを選択できるようになりました。
それが、震災から2年を経過して、少し落ち着きを取り戻した感もありますから、
東京のデータセンターを再開したというところなんだろうと思います。
東京データセンター(リージョン)のメリットは、日本の中心であること
東京データセンターのメリットは、一言でいえば、
何といっても 日本の中心 ということだと思います。
地理的にも人口、経済、政治などあらゆるものの日本の中心であることは、明確でしょう。
人口の面からすれば、関東地方は、約4,000万人が住んでいます。つまり、日本の約4割近い人が関東に集中しています。
以下は、大都市を擁する関東、中部、関西(近畿)地域の人口です。
地方 | 人口 |
関東地方 | 42,598,300 |
中部地方 | 23,575,736 |
近畿地方 | 20,862,137 |
これらの人口だけで、約8,500万人になりますから、日本の約7割がこれらの地域に集中しています。
ちなみに、北海道、東北は、以下のとおりです。
地方 | 人口 |
北海道地方 | 5,446,024 |
東北地方 | 9,098,232 |
これらの人口で、約1,400万人ぐらいですから、九州地方の 約1,300万人とほぼ同程度になります。
如何に、関東から関西一帯に人が集中しているかが理解できると思います。
サーバーもその中心である東京におけば、それだけ、たくさんの人が、距離的に近づくわけですから、
メリットも大きくなるわけです。
少なくとも日本人だけを対象としたサイトを考えれば、
石狩(北海道)より東京のサーバーの方が、より多くの人のレスポンス時間を短縮することができるわけですから、
そのメリットは間違いなくあります。
参考までに、福岡(九州)から石狩(北海道)と東京のサーバーへの ping 送信結果を以下に載せておきます。
福岡 → 石狩(北海道)
C:\> ping 153.xxx.xxx.xxx ← 石狩(北海道)データセンター
153.xxx.xxx.xxx に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
153.xxx.xxx.xxx からの応答: バイト数 =32 時間 =37ms TTL=53
153.xxx.xxx.xxx からの応答: バイト数 =32 時間 =37ms TTL=53
153.xxx.xxx.xxx からの応答: バイト数 =32 時間 =37ms TTL=53
153.xxx.xxx.xxx からの応答: バイト数 =32 時間 =36ms TTL=53
153.xxx.xxx.xxx の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
最小 = 36ms、最大 = 37ms、平均 = 36ms
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福岡 → 東京
C:\> ping 202.yyy.yyy.yyy ← 東京データセンター
202.yyy.yyy.yyy に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
202.yyy.yyy.yyy からの応答: バイト数 =32 時間 =19ms TTL=55
202.yyy.yyy.yyy からの応答: バイト数 =32 時間 =19ms TTL=55
202.yyy.yyy.yyy からの応答: バイト数 =32 時間 =19ms TTL=55
202.yyy.yyy.yyy からの応答: バイト数 =32 時間 =19ms TTL=55
202.yyy.yyy.yyy の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
最小 = 19ms、最大 = 19ms、平均 = 19ms
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当たり前ですが、東京が早いです。
実際に、東京データセンター(リージョン)を借りてみた感想は?
実際に、東京データセンター(リージョン)を借りてみて思ったことを以下の列挙してみました。
一応、さくらのVPSの中では最新のハードウェアのようです
色々とデータセンターを借りてみて思ったのは、今回、最新のハードウェアのようで、
以前に契約したサーバーより多少早くなった感じがあります。
実際にサーバーのパフォーマンスを推し量るUnixBenchの値では、
以前、契約したサーバー : 1,800 ~ 2,000
今回、契約したサーバー : 2,000 ~ 2,200
と微増となっています。(いずれも 1Gプランで、CentOSで計測したもの)
CPUINFOの情報も多少変わっています。
以前から借りている 北海道の さくらのVPS 1Gプラン
$ cat /proc/cpuinfo
processor : 0
vendor_id : GenuineIntel
cpu family : 6
model : 42
model name : Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2640
stepping : 1
microcode : 0x1
cpu MHz : 2499.806
cache size : 4096 KB
physical id : 0
siblings : 2
core id : 0
cpu cores : 1
apicid : 0
initial apicid : 0
fpu : yes
fpu_exception : yes
cpuid level : 13
wp : yes
flags : fpu de pse tsc msr pae mce cx8 apic mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush mmx fxsr sse sse2 ht syscall nx lm constant_tsc arch_perfmon nopl pni pclmulqdq ssse3 cx16 sse4_1 sse4_2 x2apic popcnt aes xsave avx hypervisor xsaveopt
bogomips : 4999.61
clflush size : 64
cache_alignment : 64
address sizes : 46 bits physical, 48 bits virtual
power management:
-- ( 同じ情報がもう一つ出力されます ) --
今回から借りてみた 東京の さくらのVPS 1Gプラン
$ cat /proc/cpuinfo
processor : 0
vendor_id : GenuineIntel
cpu family : 6
model : 42
model name : Intel Xeon E312xx (Sandy Bridge)
stepping : 1
microcode : 0x1
cpu MHz : 2500.048
cache size : 4096 KB
physical id : 0
siblings : 2
core id : 0
cpu cores : 1
apicid : 0
initial apicid : 0
fpu : yes
fpu_exception : yes
cpuid level : 13
wp : yes
flags : fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush mmx fxsr sse sse2 ss ht syscall nx lm constant_tsc nopl pni pclmulqdq ssse3 cx16 sse4_1 sse4_2 x2apic popcnt aes xsave avx hypervisor lahf_lm xsaveopt
bogomips : 5000.09
clflush size : 64
cache_alignment : 64
address sizes : 46 bits physical, 48 bits virtual
power management:
-- ( 同じ情報がもう一つ出力されます ) --
|
CPUINFOの情報からも多少は、上がっているように見えますが、やっぱり、微増ですね。
UnixBenchだけをみれば、間違いなくお名前.com VPS(KVM) や Conoha VPS の方が良いです。
ハードスペックが良いのか、セッティングを緩くしているのかは不明ですが、
実測値からすると、UnixBench は、2,600 前後の値が出ますから、まだまだ、差があります。
お試し期間ではローカル接続はできないそうです
お試し期間で、複数台使ってローカル接続を試そうかと思ったら、お試し期間では、ローカル接続できないそうです。
これは、さくらインターネットのサイトを確認すれば、書いてありました。
実際にお試し期間では、ローカル接続の設定を行うためのサーバー一覧のボタンがありません。
本契約するとボタンが表示されるようになり、このボタンからサーバーの一覧表示ができるようになり、さらには、ローカル接続ができるようになります。
上の一覧ページでは、以前から契約している石狩のサーバーが見えています。お試し期間中のサーバーは、もちろん見えません。
この一覧ページから、仮想スイッチ(リアル世界のハブと同じ)を作成し、そこにサーバーを接続することでローカル接続ができるようになります。
とりあえず、ざっと触った感じは、こんなところですかね。
やっぱり、東京は良いかなと思いますね。
九州からアクセスだからだと思いますけど、
石狩のサーバーと同時アクセスしていると、一瞬のリアクションの違いを、少しだけ感じることができます。
石狩も十分早いですから、関東や東北の方々には、どれほどの違いがあるのかは非常に微妙なところだと思います。
まあ、いずれにしても
日本だけを視野にサイト運営を行うのなら、東京は良いと思います。
最新スペックのサーバーでもありますしね。
ただ、手放しで東京を選択するのは、リスク回避の点から、ちょっと注意した方が良いでしょうね。
個人向けで、データは、手元に常にあるような状態なら、それも有りかもしれませんが、
そうでない大規模なシステムでは、物理的に別のデータセンターをリスク回避のためにバックアップさせるべきかもしれません。
さくらのVPSに興味のある方は、以下からのどうぞ。お試し期間がありますので、気になる点はチェックしてから本契約しましょう。
さくらのVPSは、http://vps.sakura.ad.jp/ からどうぞ。
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