格安レンタルサーバー選びのポイント（中級者向け）

これは、中級者にとって、大変、重要です。
中級者は、案外、レンタルサーバーの機能面を重視しがちです。
また、ディスク容量と月額運用料金からのコストパフォーマンスなどを重視してしまいます。

確かに、このようなチェックポイントは重要ですが、単純に機能面からコストパフォーマンス良いからといって、現在利用しているレンタルサーバーと同じ動作パフォーマンスか、それ以上だと思うことは非常に危険です。

ここで大事なのは、

コストパフォーマンス ≠ 動作パフォーマンス

ということです。

決っして、機能が充実しているからといって、レンタルサーバーがサクサク動作してくれるわけではないことに注意しましょう。

よくある中級者の失敗例は、機能面の充実を重んじるばかりに、安定性のない、あるいは、重たいサーバーにあたってしまうことです。

中級者の方には、機能を使いこなせるだけの知識や経験などもおありでしょう。
しかし、どんなに知識や経験があっても、安定性のない、あるいは、重たいサーバーにあたってしまってはどうしようもありません。

割安感があるには、それなりの理由があることを十分心得ましょう。

レンタルサーバーによっては、いつまで経っても古いバージョンのアプリケーション（例えば、PHPのバージョンやMySQLのバージョンなどもチェックしてみましょう）を、そのまま放置しているケースもあります。 これは、メンテナンスが行き届いていない証拠です。

また、SSHやSFTP/FTPSなどへの対応ができていないレンタルサーバーも同様に、セキュリティの意識が低いと言えるでしょう。

そのようなレンタルサーバーでは、セキュリティーホールなどが発見されてもアップデートされないか、アップデートされても対応が遅く危険度が増します。
また、その他の最新技術への取り組みも期待できませんから、機能の充実以前にワームやウィルスに感染する恐れがあります。

そのような古いバージョンから更新されていないようなレンタルサーバーは、避けましょう。

※あえて古いバージョンを提供している場合もありますが、その場合でも、セキュリティの意識が高いレンタルサーバーでは、古いバージョンと新しいバージョン、２つ以上が提供されているはずです。

中級者は、どうしても機能の充実を求めてしまいがちです。
究極の機能の充実は、すべてが無制限に開放されることです。

しかし、足を止めてよく考えてみましょう。

レンタルサーバーは、１台丸ごとレンタルする場合を除き、共用であることを忘れてはいけません。

つまり、ある機能が「無制限」というのは、当然、自分が、「無制限に使える」ということですが、同じレンタルサーバーの同居人にとっても「無制限に使える」ということでもあります。

これは、同居人のみんなが、「無制限」に使いだしたら、レンタルサーバーは重たくなることを意味します。

それを考えると、ある程度、制限がかかっているということは、最低限のパフォーマンスを得ることができるということでもあるんですね。

レンタルサーバーを選ぶ時、機能の「無制限」が本当に必要か、もう一度、よく考えましょう。

• SSHが使える（sshシェルからコマンドを利用できます）
• CRON
• 共有SSL
• php.iniの利用
• .htaccessの利用

など、中級者が、サーバーのカスタマイズに欠かせない機能が、無料で利用できます。
残念なのは、独自SSLが使えない点でしょう。その点においては、ファイアバードでは利用でき、やっぱり機能の豊富さでは優位です。
( 独自SSLは、ネットショップなどを手掛ける際には必要な機能になります。 )

さらに、ファイアバードでは、独自SSLに不可欠なSSL証明書が SSL BOX機能(SSL証明書)、固定IPオプション ( +¥7,350 ) で提供されている点もポイントです。 証明書込みの金額としては、かなりリーズナブルなお値段です。

ただ、 PHPのモジュール版に対応していない点は、ちょっと、残念なところではあります。
しかし、ネットで言われているほどの PHPのパフォーマンス差はないと思います。 正直、その差は体感できませんでした。 プロセスの処理時間を計測してみると、多少の違いが見えてきますが、そんなもの？という程度の差なので、それほど重視する必要はないかと思います。

ただ、このあたりにこだわりのある方も多いと思いますので、お試し期間でしっかり確認されると良いと思います。

さらに上のパフォーマンスを求めるなら、上位のレンタルサーバーの さくらインターネット/ビジネスプロ プラン もおすすめです。このプランになるとPHPのモジュール版も利用できますし、独自SSLにも対応しています。

ファイアバードの上位プランである クローバー もおすすめでしょう。

さくらインターネット/ビジネスプロ プラン までになると費用は かさみますが、なんと言っても安定感と表示速度には 定評があるので、安心して利用できるでしょう。

さくらインターネット/プレミアム プラン と ファイアバード とでは、機能面のコンセプトが違います。

大きな違いは、さくらインターネット/プレミアム プラン では、
独自SSLが使えない（上位プランでは使えます）点だと思います。

ネットショップ系を考えられている方には、独自SSLは、多少高額でも必要になってくると思います。

[ 参照記事 ]

SSLとは…

共有ＳＳＬと独自ＳＳＬの違いは？

ファイアバード は、
SSHが使える点、豊富なプランという点では、さくらインターネット/プレミアム プラン に劣りますが、独自SSLが使える点では、ファイアバード が優位です。