さくらのVPS(国内)、DigitalOcean(海外)、FAPVPS(海外) のSSDプランを比較してみた

この表は、非常にわかりやすいですね。

さくらのVPSもプランの全面リニューアルで、SSD 512MBおよび1GB の低価格プランが出ました。
その メモリ 512MBプランでは、$1 = ¥110 で計算しても、DigitalOcean が割安感があります。

しかし、メモリ 1GB～ の全プラン では、さくらのVPSが割安なのがよくわかりますね。
初期設定を含めても１カ月から２カ月でペイできるくらいさくらのVPSの割安が目につきます。

これは、さくらのVPSが海外のSSDプランを絶対的に上回るような価格設定にしたのではないかと 思いたくなるくらいはっきりと価格差をつけた設定になっている点が興味深いです。

また、DigitalOcean の割安感は、512MBプランだけで、
それ以外においては、FAPVPS にも後れを取っており、それほど割安なVPSではないのだなぁというのがわかります。
これは、DigitalOceanが高いというわけでなく、十分安いVPSであるのは間違いないのですが、 さくらのVPSのプランのリニューアルでより、鮮明に価格差を見せたことに起因しているのだと思います。

何度も言いますが、DigitalOceanが決して高いわけではないと思います。

サーバー(特にCPU)のパフォーマンスを推し量る情報として、UnixBench がよく用いられます。

いろんなサイトで、既に計測されています。
そのデータは、DigitalOceanのそれとほぼ変わりなく、512MBプラン(1Core)で、概ね 800 ～ 1000 あたりのようです。

さくらのVPS SSDプランでは、1Core で 概ね 900 前後 というところですから、あまり変わらないのかなぁという感じでしょうか。

注意しなければならないのは、DigitalOcean, FAPVPS には、転送量の制限がある点です。（さくらのVPSにはありません。）

転送量 : 1TB/月 の意味は、単純に考えれば、
1TB/月 ＝ 約33GB/日 となる。
1ページ ＝ 約10MB だとすれば、
約3,300 PV/日 程度は、大丈夫となる。

これでも十分ではありますが、実際の1ページあたりの転送量は、一般的なページであれば、せいぜい 多くて 5MB 程度でしょう。 そう考えれば、倍の 約6,600 PV/日 となり、ざっくりとした見方をすれば、軽いサイトなら、 10,000PV/日 ぐらいは大丈夫ということになりますね。

これらのことから、

とりあえず安くSSDを使ってみたい方には、DigitalOcean の 512MBプランがおすすめ、

512MBプランではパワー不足が明らか方には、さくらのVPS(2コア, 1GBメモリ 以上)がおすすめ だと思います。

DigitalOceanは、西海岸のロケーションが選択できましたが、FAPVPSは、東海岸（ノースカロライナ）だけなので、選択肢はありません。

そこから考えれば、なんだかんだいっても、 さくらのVPSは、プランのリニューアルで国内（東京）となりましたから、アメリカよりは、間違いなくレスポンスは早いです。

日本からのアクセスなら、さくらのVPS → DigitalOcean → FAPVPS という順序でしょう。
もちろん、海外をターゲットに考えておられる方には、逆順にレスポンスは良くなりますから、FAPVPSやDigitalOceanはおすすめとなるでしょう。

またFAPVPSを含めても、なんだかんだ言っても、さくらのVPSは、プランリニューアルで、圧倒的な割安感がありますね。 FAPVPSの良さは、すっかり消えてしまいました。