お名前.com レンタルサーバーVPS (KVM) のシステム状態から見たパフォーマンス
簡単にシステムの状態を確認するためのコマンドとして以下の3つを試してみました。
$ uptime
12:06:19 up 119 days, 10:38, 1 user, load average: 0.00, 0.00, 0.00
$ free
total used free shared buffers cached
Mem: 2060948 1800796 260152 0 404948 859220
-/+ buffers/cache: 536628 1524320
Swap: 1927160 5220 1921940
$ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% マウント位置
/dev/vda1 18G 2.0G 15G 12% /
tmpfs 1007M 0 1007M 0% /lib/init/rw
udev 1002M 124K 1002M 1% /dev
tmpfs 1007M 0 1007M 0% /dev/shm
/dev/vdb1 50G 5.2G 42G 12% /var
|
- uptime コマンド
uptime コマンドは、システムの稼働時間を出力してくれます。
つまりは、ずっと立ち上がっている時間(再起動、電源断などをした場合はリセットされます)になります。
とりあえず、119 日 (約4ヶ月)ずっと立ち上がってます。
- free コマンド
free コマンドは、メモリの使用状況を出力してくれます。
出力情報のfreeの欄が、空き容量を示してます。
ここでは、約 260 MB の空きがあるようです。
また、スワップの used の欄が、約 5 MB を示していますから、ピーク時に、2GBを超えたことがわかります。
やっぱり、メモリ 2GB は、ありがたいですね。
- df コマンド
df コマンドは、ディスクの使用状況を出力してくれます。
お名前.com VPS (KVM) では、2つのディスクに分かれています。
- ディスク1:/dev/vda1
→ ここでは、/ ルートディレクトリを割り当てています。
- ディスク2:/dev/vdb1
→ ここでは、/var ディレクトリを割り当てています。
いずれもスカスカですね。
このサイトは、動画など情報量が多い素材を使っていないので、ディスク容量としては、50GBもあれば十分かもしれません。
現在使用している 2Gプランでは、200GBまで増設可能になりましたが、今は、以前のまま (70GB) です。
お名前.com レンタルサーバーVPS (KVM) のリソースグラフから見たパフォーマンス
お名前.com レンタルサーバーVPS (KVM) のリソースグラフから見たパフォーマンスの状態を確認してみましょう。
このサイトの実運用時期は、4月の下旬から5月上旬にかけて移行しました。
この時期に着目してリソースグラフを見てみましょう。
- CPU リソースグラフ
5月末に、上がってます。
7月初に、またぐっと上がってます。
上がり方には、ちょっと、OSのセッティングが関与しているのかもしれません。
以降は、落ち着いています。
- インターフェイス リソースグラフ
一時的にアップダウンはありますが、概ね、落ち着いています。
- ディスク1 リソースグラフ
一時的にアップダウンはありますが、概ね、落ち着いています。
- ディスク2 リソースグラフ
一時的にアップダウンはありますが、概ね、落ち着いています。
ディスク1 に比べて読み書きの量は、かなり、低いので、ディスク2をもう少しうまく使いこなすとパフォーマンスが上がるかもしれません。
Google ウェブマスターツールのサイトパフォーマンスグラフから見たパフォーマンス
次に、Google ウェブマスターツールのサイトパフォーマンスグラフから見たサーバーのパフォーマンスを見てみましょう。
上図は、本サイトのGoogle ウェブマスターツールのサイトパフォーマンスグラフです。(縦軸:サイト内ページ平均読み込み時間(秒))
先にも記述したように、このサイトの実運用時期は、4月の下旬から5月上旬にかけて移行しました。
ちょうど、その時期に サイト内のページの平均読み込み時間が 約3 秒 から 約2 秒 程度まで下がっています。
つまりは、サーバーを換えてパフォーマンスが上がった?ように見えます。
その時期以降も、アップダウンはありますが、概ね 下降傾向にあります。サーバーのパフォーマンスが上がった?のでしょうね。
ただ、元のサーバーは、さくらのVPS 512 プランですから、サーバーのスペック的に違いがありますから、さくらのVPS より お名前.com VPS (KVM) がパフォーマンスが良いとは言えません。
むしろ、さくらのVPS 512 プランで約3 秒 程度で抑えられていたことは、かなり、良い傾向だったといえるかもしれませんね。
総合的なパフォーマンスの見解
お名前.com レンタルサーバーVPS (KVM) を使ってみての
総合的なパフォーマンスは、普通に良いです。
何か特別に良いわけではありませんが、スペックどおりに良いです。
上記のようにいろんな面から、現状を冷静に判断すれば、特にサーバーの問題は無さそうで、むしろ、セッティングをもう少しうまくやれば、もっとパフォーマンスを引き出せるかも・・・というのが感想です。
もちろん、以前利用していた さくらのVPS 512 プラン からすれば、潤沢なリソースなので、パフォーマンスが上がって当然です。
平行して さくらのVPS 1G プラン も使っていますが、やっぱり、お名前.com レンタルサーバーVPS (KVM) に比べれば、もっさりとした感じは否めないでしょうね。
ちなみに さくらのVPS 1G プラン のシステムの状態は、以下のとおりです。(参考まで)
$ uptime
18:35:15 up 90 days, 16:23, 1 user, load average: 0.00, 0.00, 0.00
$ free
total used free shared buffers cached
Mem: 1026840 897400 129440 0 80400 525456
-/+ buffers/cache: 291544 735296
Swap: 2003960 114864 1889096
$ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% マウント位置
/dev/vda1 97G 7.1G 85G 8% /
tmpfs 502M 0 502M 0% /lib/init/rw
udev 497M 120K 497M 1% /dev
tmpfs 502M 0 502M 0% /dev/shm
|
もちろん、使い方が異なるので、同列で比較はできませんが、
free コマンドのスワップのused欄から、今のセッティングでは、メモリ容量 1GB では不足気味なのがわかります。
こちらの php , mysql によるサイトを構築しており、セッティングの仕方は、ほぼ、お名前.com VPS (KVM) の 2Gプランと同じです。
こちらは、やっぱり、メモリが少ない分だけ、もう少しセッティングの工夫が必要なようです。
また、ディスク容量は、こちらもスカスカです。一般的なサイト運営なら、現在のディスク容量は多すぎるくらいです。
さくらのVPS 5月
さくらのVPS 8月
こちらもリソースグラフからすれば、CPUの負荷は上がっています。お名前.com VPS (KVM) と同じパターンです。
負荷が上がっているとはいえ、大した負荷ではありません。
トラフィックは、多くて400Kbits/s
ディスクは、多くて200KBytes/s
とそれほどの違いは無いようです。
さくらのVPS のリソースグラフは、最長で1週間が限界です。
お名前.com VPS (KVM) は、カレンダー表示で表示される範囲なら、いくらでもできるみたいです。契約期間外でもできるみたいです。ちょっと危険なにおいが・・・
でも、便利です。
ここまで見ていただければ、今のところ何も問題がなさそうなことがわかりますね。
GMOで、これだけ問題がないのは、珍しい
です。
しかし、なんだかんだ言ってもメモリ量って大事ですね。
今回 お名前.com VPS (KVM) の 2Gプランを使って、しみじみ思います。
2GB のメモリは、やっぱり良いです。
サーバーのパフォーマンスを考えたとき、CPUのコア数、パフォーマンスも大事ですが、メモリも非常に大事です。
結局、CPUパワーがいくら強力でもメモリが少なければ、そのCPUパワーを十分に活用することは困難ですからね、当然といえば当然ですよね。
また、メモリ不足からスワップが頻繁に発生するようでは、サーバー全体のパフォーマンスも落ちてしまいます。
いずれにしても お名前.com VPS (KVM) も さくらのVPS も、いずれも、格安でパフォーマンスの良いVPSであることは間違いないでしょう。
興味のある方は、以下からのどうぞ。いずれもお試し期間があります。
お名前.com VPSは、http://www.onamae-server.com/vps/ からどうぞ。
さくらのVPSは、http://vps.sakura.ad.jp/ からどうぞ。
口コミ・評判
口コミ・評判を投稿 :