リソースモニターを見てみる
ConoHa には、リソースモニターが備わっています。
さくらのVPSも同じ機能がありますが、ConoHaのそれは、より長期間、また、精度の高い情報をグラフ化することができます。
CPU(CPU使用量[msec])
以下はConoHaのここ一週間のリソース情報のグラフです。
* [msec]
これは、1秒間に使用したCPUの時間を表したものです。
この値が高ければ高いほど負荷が高いといえます。(論理的には コア数 秒 が最大値ですが、そこまで利用できることは、現実にはありえないので、その 1/4 ぐらいが限界かなぁと思います。 )
同じように さくらのVPS でも同じグラフを表示することができます。
* [msec]
同じように お名前.com VPS でも同じグラフを表示することができます。
* [msec]
ディスクIO(ディスク使用率[KB/s])
以下はConoHaのここ一週間のリソース情報のグラフです。
* [KBytes/s]
これは、ディスクの使用量(使用率)を表したものです。
このサーバーでは、ウェブのみとなっていてデータベースを追い出しているのでかなり負荷が低いですね。
同じように さくらのVPS でも同じグラフを表示することができます。
* [Bytes/s]
同じように お名前.com VPS でも同じグラフを表示することができます。
* [KBytes/s]
転送量([MiB])
以下はConoHaのここ一週間のリソース情報のグラフです。
* [MiB]
そもそも転送量は、以降にでてくる WAN転送量 の外向きのデータ量の積算?を表記したいのかな?と思いますが、
この転送量は、全て0表記なので、まだ、対応できていない?のではないかと思われます。
また、さくらのVPS、お名前.com VPS では、この表記はありません。
local-xxxx(LAN転送量[KB/s])
以下はConoHaのここ一週間のリソース情報のグラフです。
* rx:受信量, tx:送信量 [KBits/s]
これは、ローカル接続している場合に表示でき、ローカル接続しているLANボードの入出力情報量を表したものです。
また、さくらのVPS、お名前.com VPS では、この表記はありません。
ext-xxxx(WAN転送量[KB/s])
以下はConoHaのここ一週間のリソース情報のグラフです。
* rx:受信量, tx:送信量 [KBits/s]
これは、インターネット接続しているLANボードの入出力情報量を表したものです。
同じように さくらのVPS でも同じグラフを表示することができます。
* incoming:受信量, outgoing:送信量 [Bits/s]
同じように お名前.com VPS でも同じグラフを表示することができます。
* Receive:受信量, Tranmit:送信量 [KBits/s]
基本的に さくらのVPS も ConoHa も 必要な情報は、グラフ表記してくれます。
精度は、ConoHa が良いです。グラフにマウスを合わせると細かい数値を確認することができます。
さくらのVPSは、グラフが単純な画像表記になっているみたいなので、細かい数値は確認できません。
また、表示期間を長く設定できる点でも ConoHa が良いと思います。
全体的なリソース情報の表記は、 ConoHa が見やすいです。
ただ、表示が遅いです。表示は、圧倒的にさくらのVPSが速いです。
ローカルネットワーク(LAN接続)を使ってみる
ConoHa は、無料でローカルネットワーク(LAN接続)を利用することができます。
さくらのVPSも同じ機能があります。
さくらのVPSは、さらに 1つのサーバーに対して 2個のローカルネットワーク(LAN接続)を行うことができます。
また、お名前.com VPS には、この機能はありません。
接続の仕方
仕様の違い
仕様的には、ConoHaもさくらのVPSもほとんど同じです。
通信速度
- ConoHa : 1Gbps
- さくらのVPS : 1Gbps
サーバーに接続可能なLANボード数
1ユーザで設置できるローカルネットワーク数
- ConoHa : 10セグメント
- さくらのVPS : 10スイッチ
基本的に さくらのVPS も ConoHa も ローカル接続は無料で行うことができます。
そのために内部でいろんな分散型のネットワークを構築することができるでしょう。
特にさくらのVPSでは、2個の異なるセグメントへ同時にローカル接続できる点では、さらに用途は広がるかもしれません。
その他の機能の違い
ホスト名逆引き設定
ConoHa は、無料でサーバー名(DNS逆引き)設定を行うことができます。
さくらのVPS 、お名前.com VPS にも同じ機能があります。
いずれもコントロールパネルから簡単に設定可能です。
DNSレコード設定
ConoHa は、無料でDNSサーバーを利用することができます。
独自ドメインのDNSレコードを自由に設定することができます。
さくらのVPSも同じ機能がありますが、
ConoHaのそれは、制限がありませんが、
さくらのVPSは、
2Gプラン以下では、 5 ゾーン(つまり独自ドメイン5個まで)
4Gプラン以上では、 10 ゾーン(つまり独自ドメイン10個まで
)
と制限があります。
さらに、ConoHaは、ユーザ登録するだけでDNSを利用することができますが、
さくらのVPSは、サーバーが契約されていなければDNSを利用することができません。
また、お名前.com VPS には、この機能はありません。
バックアップ保存
ConoHa は、無料でイメージ保存という名前でサーバーを丸ごと保存することができます。(リージョン毎に50GB 保存まで無料で可能)
サーバーを停止する必要はありますが、デフォルトのサーバー設定として保存し、何か問題があればリストア(元に戻す)することもできるので便利です。
また、お名前.com VPS にも、同じ機能があります。
さくらのVPSには、同じ機能はありません。
ISOアップロード
ConoHa は、無料でテンプレートにないOSをインストールしたい場合にディスクイメージ(ISO)をアップロードし、
そのディスクイメージ(ISO)からサーバーへのインストールを行うことができます。
さくらのVPS、お名前.com VPS も同じ機能があります。
さくらのVPS、お名前.com VPS では、コントロールパネルから指定されたIDをもとにFTPクライアントツールで簡単にアップロードできます。
しかし、ConoHaでは、最新バージョンでは、この機能がAPIでの対応となり、ある程度、APIを使えないとアップロードできなくなりました。
ロードバランサー / DBサーバー / メールサーバー / GeoDNS
ConoHa は、有料ながら ロードバランサー(1,000円/月) / DBサーバー(500円/月) / メールサーバー(500円/月) / GeoDNS(500円/月) が用意されていて、
個人でサーバーを設置する手間を解消してくれます。
つまりは、ウェブサーバーなどの個別のサーバーに専念できるようになっていて、負荷の分散の意味でも無理に1台のサーバーへいろんな機能を入れ込むよりは良いと思います。
さくらのVPS、お名前.com VPS には、同じ機能はありません。
API
ConoHa は、無料で API を利用することができます。
負荷の高低で、自動的なスケールアップ、スケールダウンなど行う上で必要不可欠なAPIが利用できる点では、国内の他のVPSにはない機能だと思います。(案外、海外では普通にありますけどね。)
さくらのVPS、お名前.com VPS には、同じ機能はありません。
APIを利用したい場合は、さくらのクラウド、お名前.com クラウド になります。
ConoHa と さくらのVPS と お名前.com VPS を使った感想
一応、ここ数年で さくらのVPS → お名前.com VPS → ConoHa と使ってきました。
その感想を簡単に解説してみます。
機能が豊富なのは?
ここまでの解説のとおり、機能の豊富さでは、ConoHa が一番でしょう。
さくらのVPSも ほとんど必要な機能は有していますが、APIが無い点では、やっぱり、ConoHaが上でしょう。
ローカル接続もできない お名前.com VPS は、この点では かなり 厳しいかと思います。
使いやすいのは?
コントロールパネルの扱いやすさという意味では、どれもそれほどの差はありません。
コントロールパネルから、ほとんどの作業を行うことができるようになっています。
ただ、コントロールパネルのレスポンスという意味では、さくらのVPS が良かったです。
ほとんど同じように、常に一定のレスポンスを得ることができます。
ConoHa や お名前.com VPS では、コントロールパネルのレスポンスは悪いです。
常にワンテンポ遅れるような感覚です。
悪いときは、かなり待たされることもあります。
ただ、コントロールパネルのレスポンスが、サーバーのレスポンスとは異なるので、それほど気にすることもないとは思います。
それに、コントロールパネルは、最初のサーバーの設置やリソースを見るときぐらいしか、普段は使うことがないので、あまり意識する必要はないかもしれません。
安定感があるのは?
安定感というか、一定のパフォーマンスでリアクションするサーバーという意味では、さくらのVPS だと思います。
他の共有しているユーザの負荷によるものかは不明ですが、サーバーのパフォーマンスが一定しないのは、お名前.com VPS だと思います。
良いときは、なかなか良いパフォーマンスが出るのですが、悪いときは、かなりエンドユーザとして使っていても かなりのもっさり感があるほどです。
ConoHaは、まだまだ使い込めていないので評価なしです。今のところ、多少のばらつきがあり、一定のパフォーマンスという点では、さくらのVPSが上のような気がします。
ただ、良い時のパフォーマンスは さくらのVPSより やっぱり良いです。
お安いのは?
価格的に単純にリーズナブル(安価)なものは、お名前.com VPS です。
ただ、先の機能を含めたコストパフォーマンスという意味では、さくらのVPS ではないかと思います。
もちろん、API機能重視やその他のこだわりの機能を重視される方には、ConoHa が一番となるでしょう。
単純な価格的には、1年以上利用するなら、初期設定費を含めて安価なのは、さくらのVPSとなります。
ConoHa と さくらのVPS を機能的な比較をした際に、明らかに見劣りするのは、APIだけだと思います。
そう考えれば、コストパフォーマンスとしては、さくらのVPS が若干ながら上なのかなぁと思います。
ただ、先にも書いたように ConoHaのサーバーパフォーマンスは、良いですから、API機能とサーバーパフォーマンス、コスト を鑑み、各自でご判断いただくのは一番良いでしょうね。
ConoHaは、実際に使ってみると サーバーのパフォーマンスが かなり良いのがわかります。
ただ、それなりに長く使うと、ばらつきがあるのもわかってきます。
それでも、総じて 良いパフォーマンスと言えるかと思います。
その点では、サーバーのパフォーマンスでは、若干、劣るものの さくらのVPSの安定性は かなり良いのがわかります。
かなり出遅れているのが、お名前.com VPSです。
恐らく、機能アップする気がないのではないかと思いますから、これから新規で契約なさるなら、ConoHa か さくらのVPS が良いと思います。
ConoHa VPS に興味のある方は、http://www.conoha.jp/ からどうぞ。
さくらのVPS に興味のある方は、http://vps.sakura.ad.jp/ からどうぞ。
お名前.com VPS に興味のある方は、http://www.onamae-server.com/vps/ からどうぞ。
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