各VPSのSLAについて調べてみた
さくらのVPS、ConoHa に高負荷時の制限について聞いてみた(追記:CloudCore VPS、GMOクラウド VPSも聞いてみた) の続きです。
先の記事では、少なくともVPSを使っている限りは、何かしら制限がかかることを記事にしました。
今回は、SLAについて、調べたので、ちょっとだけ解説してみます。
SLAとは、
Service Level Agreement の略で、直訳すると、サービスのレベルを保障します・・・ぐらいの意味です。
「サービス品質保証制度」と訳されることが多いようです。
実際のレンタルサーバー業界では、利用者にサービスの品質を保証する制度として用いられますが、実態は、稼働保障としているサーバーがほとんどです。
稼働保障の場合、通常、
月のサーバー稼働割合(%) = 実際の稼働時間 ÷ 月の時間
で表すことが多いです。
例えば、稼働保障=99%だとすれば、11月の場合、
月の時間 = 日数 30日 × 24時間 = 720 時間/月
720 時間/月 × 99 % = 712.8 時間
となります。つまり、11月中に 712.8 時間は、サーバーがダウンしません。もし、6.2時間以上ダウンしたら、返金します。ということです。
99%はありえませんが、通常の保障割合は、99.9 % ~ 100 % 保障がほとんどですから、一般には 約0.8 時間以上ダウンしたら返金の対象になります。
各VPSのSLAについて調べてみた
このサイトで紹介しているVPSについて、SLAがどのようになっているか以下にまとめました。
案外、SLA保障しているVPSって少ないですね。
どんなにサーバー側が悪くても損害賠償すらしないサーバーもあるんですね。
損害賠償の場合は、ほとんどが24時間以上停止した場合のようです。
また、SLAも稼働保障であって、サーバーのパフォーマンスを保障するものではありません。
もちろん、さくらのVPS、ConoHa に高負荷時の制限について聞いてみた(追記:CloudCore VPS、GMOクラウド VPSも聞いてみた) で、サーバーの制限が実行されたとしても、
その制限されている時間は稼働時間とみなされますから、ここのSLAで保障されるものではありません。
(ちょっとSLAを勘違いしている記事を見かけたもので、念押しです。)
どうでしょう、VPSにおいては、SLA保障は、なかなか難しいんでしょうかね。
SLAの稼働時間には、
一般的にはメンテナンスによる再起動などの時間も含まれます。(詳細は、各サーバーの規約を参照ください)
つまりは、公式にメンテナンスをアナウンスしている場合は、そのメンテナンス時間内でサーバーがダウンしてもカウントされないということです。
また、保障した際の返金は、実際に返金する場合もあれば、次回契約時にその金額を差し引くなんてこともありますので、詳しくは、規約を確認しましょう。
それを考えれば、SLA保障は、それほど難しくはないのでしょうが、課金制度の見直しが大変なんでしょうね。たぶん。
SLA保障があるVPSの中で 価格的にリーズナブルなVPSは、GMOクラウド VPSぐらいでしょかね。
ただ、GMOクラウド VPSの場合の返金方法は、次回の料金支払い時に差引となります。
GMOクラウド VPS 以外は、やっぱり、それなりの価格になりますね。
いずれにせよ、SLA保障はあったに越したことはありません。
ただ、価格見合いで考えれば、SLA保障は無くても、少なくとも 24時間以上の停止について賠償してくれるのなら、まあまあ良いのではないだろうか・・・と思う次第です。
SLA保障があるからダウンしないかというと、実は、そうでもないからですね。
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