計算してみましょう
転送量から、おおよそ1日あたりのページビューがどれくらい可能なものか簡単に計算できるように、以下に計算式をJavaScriptで作ってみました。
以下のフォームで、転送量を入力して計算ボタンをクリックしてみてください。
簡単な1日あたりのページビュー可能な量を確認できます。
※転送量以外の情報は、理解できる方は、自身のサイトのおおよその平均値を入力するとより正確な値を出力できると思います。
解説
一応、上記の計算式を簡単に解説しておきます。
- 1ページの転送量
1ページの転送量 = 1ページのHTMLのおおよそのサイズ(KB) + 1ページのCSSのおおよそのサイズ + ( 1画像のおおよそのサイズ * 1ページあたりに使用されるのおおよその画像数 )
例)
1ページのHTMLのおおよそのサイズ(KB) : 50 KB
1ページのCSSのおおよそのサイズ : 50 KB
1画像のおおよそのサイズ : 5 KB
1ページあたりに使用されるのおおよその画像数 : 10
とすれば、
1ページの転送量 = 50 (KB) + 50 (KB) + ( 5 (KB) x 10 ) = 150 (KB)
- 1日のページビュー可能数
1日のページビュー可能数 = 1日の転送量 / 1ページの転送量
例)
1日の転送量(KB) : 1 (GB) = 1,000,000 (KB)
1ページの転送量 : 150 KB * 上記の例
とすれば、
1日のページビュー可能数 = 1,000,000 (KB) / 150 (KB) = 6,667 (PV)
- 1日のセッション可能数
1日のセッション可能数 = 1日のページビュー可能数 / 1セッションあたりのページビュー数
例)
1日のページビュー可能数 : 6,667 (PV) * 上記の例
1セッションあたりのページビュー数 : 1.5
とすれば、
1日のセッション可能数 = 6,667 (PV) / 1.5 = 4,445 (Session)
- 1日のユニークユーザ可能数
1日のユニークユーザ可能数 = 1日のセッション可能数 / 1ユニークユーザあたりのセッション数
例)
1日のセッション可能数 : 4,445 (Session) * 上記の例
1ユニークユーザあたりのセッション数 : 1.5
とすれば、
1日のユニークユーザ可能数 = 4,445 (Session) / 1.5 = 2,963 (users)
ここで算出される数値は、以下の点について注意しなければなりません。
- Goole,Yahooなどの検索ロボットのアクセスを全く意識していません。
- 管理者のアクセスを全く意識していません。
- この数値が、理論上可能な数値であることに注意しなければなりません。
例えば、アクセスの集中などを考慮していません。あくまで平均的、理想的なアクセスがある場合での数値になります。
MySQLやApacheの最大セッション数の制約も考慮に入っていません。
上記の件を考慮に入れると、
- Goole,Yahooなどの検索ロボットで1日のセッションが 100 セッションと仮定してみる。
- 管理者のアクセスが1日のセッションがサイトの更新作業や確認作業を含めて 10 セッションと仮定してみる。
- アクセスの集中時のエラーについては、仮定するのが難しいので、ここでは、考慮するのをやめておく。
このように仮定すれば、セッション数は、110 セッションを削らなければならなくなります。
つまり上記の例で言えば、ユニークユーザ数に影響がでてきますね。
1日のユニークユーザ可能数 = ( 4,445 - 110 )(Session) / 1.5 = 2,863 (users)
と転送量から見るとこのような数値になります。
しかし、これは、レンタルサーバーの許容値でないことを意識しておく必要があるでしょう。
実際には、これほどのユニークユーザがサイトに来れば、格安レンタルサーバーで(WordpressなどのPHP+MySQLで動的に表示させている場合は特に)、一部の訪問者には、503エラーを表示するでしょう。
これは、MySQLやApacheのセッション数(プロセス数)の制約によるものです。PHPの使用メモリ量の影響もあると思います。
おそらくは、レンタルサーバーの許容値として考えれば、この半分の許容量があるかどうか・・・というところかもしれません。
ここから考えると、転送量よりむしろサーバーの許容量(例えばMySQLなどのセッション数など)が先に限界を迎える可能性の方が、最近の転送量からは、見えてきます。
そこから考えると、案外、
Livedoorレンタルサーバー が、無制限というのも説得力があるかもしれませんね。
気をつけておくべき点は、1日に1GB未満のレンタルサーバーです。
この制約(制限)は、かなり、厳しいものがあるかもしれません。
単純に計算しても転送量が早く限界に達する可能性がありますから、十分に意識する必要があると思います。
1日に1GB以上になると、そこまでシビアに転送量を意識する必要もないかもしれません。
それでも、既にユニークユーザが1,500人/日を超えるような人は、やっぱり、かなり意識する必要があるでしょうけど。
※ここで算出してる数値は、あくまで目安でしかありません。何卒、あらかじめご了解ください。
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