Google Analyticsでページ内のクリックイベントをカウント(集計)してみよう
Google Analyticsでページ内のクリックイベントをカウント(集計)するには、_trackEvent
メソッドを使うだけです。
Google Analyticsを使ってみよう で提示したトラッキングコードなら、以下のように a タグ の クリック時に記述するだけです。
単純にクリックした回数をカウントする例
Google Analyticsを使ってみよう で提示したトラッキングコードが埋め込まれているという前提で、
以下のように a タグ の クリック時に記述するだけです。
<a href="#" onClick="javascript:_gaq.push(['_trackEvent', 'Videos', 'Play', 'Baby\'s First Birthday']);">Play</a>
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_gaq.push
は、
以降に解説している非同期 型のトラッキング時に使用するものです。
ここでは、_trackEvent の要求を送る・・・というイメージで理解されていると良いと思います。
上記の記述で、実際にJavaScriptとして実行される関数は、_trackEvent で、_trackEventのパラメータは、以下のようなイメージです。
_trackEvent(category, action, opt_label, opt_value, opt_noninteraction)
各パラメータの意味は、以下のとおりです。
- category :
イベントを収集するカテゴリ名を指定します。例)Videos の品名など
- action :
イベントを収集するアクション名を指定します。カテゴリ名とペアでユニークな情報となります。例)Play のクリックイベント時の動作など
- opt_label :
イベントを収集するオプション名を指定します。付加情報になります。例)Baby's First Birthday のタイトル名など
- opt_value :
イベントを収集するオプション値(整数値)を指定します。例)300 秒数など
- opt_noninteraction :
この値を true に設定すると、このイベントが 直帰率の計算に使用されません。例)true
外部リンクをクリックした回数をカウントする例
先の例は、単純なクリックイベントでした。
以下の例は、外部リンクへのクリックイベントです。
<a href="http://www.exmaple.com/samle.html" onClick="javascript:_gaq.push(['_trackEvent', 'ExternalLink', document.URL, this.href]);">こちらの記事は参考になります。</a>
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- category : 'ExternalLink' (外部リンクという意味)
- action : document.URL (現在ページのURL)
- opt_label : this.href (リンク先URL)
必要な情報が入っていて簡単なので、
このパターンが一番良いかなと思います。
カウントされたかどうかGoogle Analytics で確認する方法
先のコードを埋め込んで、自分でクリックし、
しばらく後に Google Analytics で以下の手順で確認してみてください。
- Google Analytics ログイン後、メニューバー(上部)の レポート ボタンをクリックします。
- メニューバー(左部)の コンテンツ をクリックします。
- さらに、メニューバー(左部)の コンテンツ メニュー内の イベント - サマリー をクリックします。
上記のように クリックされていてば グラフが表記されるはずです。
Google Analytics の同期、非同期トラッキングとは(おまけ)
同期トラッキングとは
そもそも、2009年末までは、Google Analyticsでは、以下のような同期トラッキングコードを提供していました。
<script type="text/javascript">
var gaJsHost = (("https:" == document.location.protocol) ? "https://ssl." : "http://www.");
document.write(unescape("%3Cscript src='" + gaJsHost + "google-analytics.com/ga.js' type='text/javascript'%3E%3C/script%3E"));
</script>
<script type="text/javascript">
try {
var pageTracker = _gat._getTracker("UA-XXXXXXX-YY");
pageTracker._trackPageview();
} catch(err) {}</script>
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上記は、いわゆる同期トラッキングコードの例です。
このコードも 最新の非同期トラッキングコードと同じように、'UA-XXXXXXX-YY' に自身のトラッキングIDを設定し、データを採取したいページに埋め込めばOKです。
ただし、上記のコードでは、動作的には、サーバー : google-analytics.com へアクセスし、ページへの訪問者としてカウントアップ処理を終えるまで、処理が戻ってきません。
同期トラッキングとは
Google Analyticsを使ってみよう で示したコードが、最新の非同期トラッキングコードです。
<script type="text/javascript">
var _gaq = _gaq || [];
_gaq.push(['_setAccount', 'UA-XXXXXXX-YY']);
_gaq.push(['_trackPageview']);
(function() {
var ga = document.createElement('script'); ga.type = 'text/javascript'; ga.async = true;
ga.src = ('https:' == document.location.protocol ? 'https://ssl' : 'http://www') + '.google-analytics.com/ga.js';
var s = document.getElementsByTagName('script')[0]; s.parentNode.insertBefore(ga, s);
})();
</script>
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上記は、いわゆる非同期トラッキングコードの例です。
2009年末以降は、Google Analyticsでは、すべてこの非同期のコードに切り替わっています。
もちろん、先の同期トラッキングコードは、今でも利用できますし、ちゃんと動作します。
同期、非同期トラッキングの違い
これらの 同期、非同期の違いですが、
詳しくは、
google サイトから ga.js ファイルを読み込むタイミングの違いです。
同期トラッキングコードでは、先のスクリプトコードを記述している箇所が読み込まれるタイミングでgoogle サイトから ga.js ファイルを読み込みます。
非同期トラッキングコードでは、先のスクリプトコードを記述している箇所に関係なく、ほぼページの読み込みの最後に google サイトから ga.js ファイルを読み込みます。
このような動作の違いのため、同期トラッキングコード を設置する場所は、bodyタグ終了の直前が良いとされていました。
これは、もしページの先頭に設置されていれば、ページ表示が ga.js ファイルを読み込むまで実行されないので、ユーザは表示待ち状態が長くなる可能性があるためです。
しかし、非同期トラッキングコードでは、これらの問題を回避する一つの方法を提供してくれています。
このコードの中では、先の問題となった ga.js ファイルを読み込み処理に DOM を使用しているので、ほぼ、最後で実行されるはずで、
さらにHTML5に対応しているブラウザには、ga.async = true
で非同期を明示しています。
非同期によるクリックイベントをカウント方法は、上記で解説しました。
一応、同期トラッキングコード でのクリックイベントをカウント(集計)の方法を簡単に以下に記載しておきます。
<a href="#" onClick="javascript:pageTracker._trackEvent('Videos', 'Play', 'Baby\'s First Birthday');">Play</a>
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となります。
どうでしたか?
うまくクリックイベントをカウントできたでしょうか?
単純にクリックイベントを拾うようにしているだけですが、
このサイトでも使わせてもらっています。大変、重宝しております。
どれだけ、どのページでクリックされるかを確認するには、簡単で、正確な情報収集方法だと思いますので、
もし、まだ、使われいない方は、是非、利用されることをおすすめします。
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