楽天、アマゾンじゃなくって、独自ドメインの独自サイトは必要だと思う理由
先日、こんな記事を読みました。
Googleマット・カッツに突撃質問: 感情分析・重複コンテンツ・CSSポジショニング at #SMX Advanced 2013 です。いつも参考にさせてもらっているSEOのサイトです。
ここには、こう書いてあります。
Q2: ECサイトを運営していて、自社サイトのほかに楽天やアマゾンでも出店し、同じコンテンツを公開したら重複コンテンツになるか
重複コンテンツになる。ペナルティではないが、どれかは検索結果に出なくなるだろう。
rel=”canonical”で優先するサイトを指定することができる。
この意味を簡単に解説してみます。
楽天、アマゾンじゃなくって、独自ドメインの独自サイトは必要だと思う理由
先の引用でもおわかりのとおり、
楽天、アマゾンでネットショップサイトを出店し、かつ、自前で独自サイトを運用する場合、同じ内容の記事は、重複記事とみなされ、
どちらか一方は、検索結果に表示されないということです。
つまり、ネットモールとはいえ、独自サイトと2つのショップサイトは、成り立たないことを意味します。
Googleさんからの集客がないということは、この日本において、ほぼインターネットに存在しないも同然なので、そうなります。
このことは、随分、以前からそうだろうことは言われていました。記事にもあるように「やっぱり」という感じです。
さて、ここからが問題です。
これからネットショップを立ち上げる方は、間違いなく楽天、アマゾンじゃなくって、独自ドメインの独自サイトでネットサイトを立ち上げるべきなのはわかります。
既に楽天や、アマゾンでショップを立ち上げている方は、どうすべきでしょう。
ちょっとだけ考えてみたので、ご参考までに。
ヘッダ情報の "canonical" を指定することで回避することが無理な理由
SEOの手法的に、
先の引用に書かれているように複数の同じ記事がある場合、どっちが本物の記事のURLかを示す "canonical" というものを linkタグで指定すれば良いとしています。
例えば、本物の記事(検索時に表示してほしい)のURLが http://www.exmaple.com/sampl.html だったとしましょう。
その場合、記事のヘッダ情報に、以下のように記載しておけば、いくつかある重複記事は、1つの記事として判断され、ペナルティも受けませんし、
検索結果も http://www.exmaple.com/sampl.html が表示されるようになります。
<html>
<head>
...
<link rel="canonical" href="http://www.exmaple.com/sampl.html">
...
</head>
...
</html>
|
もし、楽天や、アマゾンでショップを立ち上げていて、独自サイトへ移行しようと思ったら、上記のように独自サイトURLを楽天、アマゾンのショップのヘッダに書けば良いということになります。
しかし、楽天や、アマゾンが、ヘッダ情報に、そんなことを書かせてくれるはずはありません。(事実、"canonical" は、既に全てのページで指定してあります。)
当たり前ですよね、楽天や、アマゾンにとって、"canonical" の指定を許可するということは、自社のサイトがサテライトサイトですと言うのと同義ですから、それでは困りますからね。
このやり方が、使えないのは良くわかります。
(当たり前ですが、逆ならすんなり移行できます。そんなことする方はいないと思いますが。)
独自サイトを立ち上げて商品を移行することを考えてみる
正直色々考えて、この「独自サイトを立ち上げて商品を移行する」やり方が一番無難なんだろうと思います。
つまり、以下のような段取りになるんだろうと思います。
- 独自サイトを立ち上げる
- 新しい商品は、すべて独自サイトで販売する
楽天や、アマゾンでの販売は一切行わないこと。
- 楽天や、アマゾンでの古い商品ページには、必ず独自サイトへのリンクをはる
これが違反行為なのかどうかは、良く知らないので要確認です。
- 楽天や、アマゾンで売っている商品を徐々に 独自サイトへ移行する
楽天や、アマゾンでのページを削除し、独自サイトに新規にページを作成します。
- 楽天や、アマゾンからの商品移行が完了したら、楽天や、アマゾンのショップを閉鎖する
このやり方が、どこまで通用するのはわかりません。
加えて、独自サイトでの集客は、それなりに手間暇かかりますから、楽天や、アマゾンのように価格勝負だけでは、集客できないことも心得ておくべきでしょう。
当たり前ですが、楽天や、アマゾンなどのネットショップのモールは、入りやすい(出店しやすい)のですが、出づらい(独立しづらい)です。
そうじゃないと、楽天や、アマゾンは店が無くなってしまいますよね。
出づらい仕組みは、以下のようなことが仕組まれているからです。
顧客情報は、元締めがすべて管理してますし、みかじめ料(管理費、売上からの一定割合で搾取されます)もしっかり取られて、利益率は低くなりがちです。
加えて、安ければ(楽天内での検索上位へ表示されれば)、それなりの売り上げだけは、成り立つという仕組みなので、肝心なお客様を引き連れて独立する・・・なんてことができないようになっているんですね。
楽天や、アマゾンでの出店規約について詳しくないので、よくわかりませんが、
このことからして、ユーザ登録を自前でしてしまうのが、一番、良い方法だと思うんですが、多分、規約違反とか?言われてしまうんでしょうかね。
もしユーザ登録できるのなら、お客様登録ページを自前でこさえて、独立準備をすれば良いのかもしれませんね。
正直、楽天の被害者?(実際に法的な被害者じゃなく、情報弱者としての被害者の意味)が多く、ネットショップを立ち上げる際に、少なくとも、
楽天や、アマゾンなどのネットショップモールが何を考えているのか、感じてもらえればうれしく思います。
当たり前の事なんですが、楽天や、アマゾンだってボランティアでやっているわけではありません。必ず、彼らは、利益を上げようとします。
そのことを十分理解された上で、ご利用される方は、利用することをおすすめします。
少なくとも、ネットショップをやるには、それなりの知識が必要ですし、安易に楽天、アマゾンで出店してしまうと
後戻りが難しくなる・・・ということも心得ておかれると良いと思います。
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