1つのWordPressでマルチドメインを制御する方法
一般的に、1つのWordpressでマルチドメインを制御、管理したい場合は、Wordpress MU(μ)を利用する方が手っ取り早いかもしれません。
ただ、レンタルサーバーによっては、Wordpress MUは、インストールが難しく、インストールできても思ったように動いてくれなかったりします。
さくらインターネットでは、サブドメインでWordpress MUを動作させるのは、なかなか難しいです。
ここでは、簡単なソースコードの追加で行える1つの方法を説明してみます。
1つのWordPressでマルチドメインを制御する方法
以下の2つのドメインを1つのWordpressソースコードで管理するように設定してみます。
・blog111.example.com
・blog222.example.com
やることは、wp-config.php を編集して、各ドメインのルートディレクトリをWordpressのインストール先へ向けるだけです。
早速、簡単に解説してみましょう。
wp-config.phpを編集する
WordPressのインストール先ディレクトリにwp-config.phpというファイルがあると思います。
そのファイルをテキストエディタで編集します。
ファイルを開いたいら、"$table_prefix"を検索してみてください。
おそらくは、以下のようなコードが記載されていると思います。
変更前
※'wp_'は、インストール時に設定したものが設定されているはずですので、デフォルト値から変更された場合は、その変更された文字列になっていると思います。
上記部分を以下のように変更します。
変更後
$table_prefix = '';
$domain = strtolower($_SERVER['HTTP_HOST']);
switch ($domain) {
case "blog111.example.com":
$table_prefix = 'wp_';
break;
case "blog222.example.com":
$table_prefix = 'wp_222_';
break;
}
|
この例では、インストール時に使ったドメイン名を"blog111.example.com"としています。
今度、新たに追加するサブドメイン名を"blog222.example.com"としています。
追加したいドメインのルートパスを設定する
ここの例では、"blog222.example.com"のルートパス(ディレクトリ)をWordpressのインストール先ディレクトリへ設定します。
もちろん、元もドメイン("blog111.example.com")も同じルートディレクトリになっているはずです。
追加したドメインでアクセスする
ここの例では、"blog222.example.com"へWEBブラウザからアクセスしてみてください。
Wordpressのインストール画面が表示されたことと思います。
注意点
このやり方は、非常にシンプルでWordpressをいっぱいインストールすることを回避できます。また、テーマやプラグインの共有も行えますのでインストールの手間は省けます。
ただし、アップデートはテーブルが、それぞれのブログ(サブドメイン、マルチドメイン)で異なりますから、それぞれでアップデートを行う必要があります。(データベースのアップデートが必ず必要であるということです。)
また、プラグイン、テーマは、通常、決められたディレクトリへコピーすれば、ほとんどの場合は、動作します。
しかし、プラグインによっては、データベースを利用している場合や個別のファイルを利用している場合があります。
この場合は、うまく共有できない場合があります。
どうしても必要なプラグインがある場合は、まずは、動作確認を行った方が良いでしょう。
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2010年4月3日, 9:56 PM
[...] This post was mentioned on Twitter by 占部 紘. 占部 紘 said: http://rental.off-soft.net/194.html 1つの WordPressでマルチドメインを制御 こんな必殺技が・・・ [...]
2010年7月29日, 2:14 AM
このやり方では、
.htaccess
wp-config.php
など共通的に使用するファイルについて、プラグインの設定・インストール時に書き込まれたり、消去されたりするので要注意です。
この種のファイルは、バックアップをとってインストールなどをした方が良いでしょう。