共有レンタルサーバーで収容人数がそれほど重要でなくなった理由
このサイトでは、わかる範囲でレンタルサーバーの収容人数にも言及してきました。
ただ、一昔前までと状況は、随分、変わっていて、この収容人数って、どれだけ大事なのか・・・なんてことも言われています。
今回は、その情報の有用性、重要性が問われている共有レンタルサーバーの収容人数が、なぜ、それほど重要視されなくなったのか理由を簡単に解説してみます。
共有レンタルサーバーで収容人数がそれほど重要でなくなった理由
ハードスペックを頻繁に更新できるようになった
一昔では、サーバーを構築するためのマザーボード、CPU、ハードディスクなどは、かなり高価なもので、早々、更新できるものではありませんでした。
そのため、どのレンタルサーバーでも、それほど違わないハードスペックだったわけです。
そうなると、そこに収容されているユーザ数(収容人数)によって、ある程度、そのサーバーのパフォーマンスも推し量ることができました。
そういう意味で、この収容人数が大事な情報だったし、貴重な指標だったわけです。
しかし、昨今では、2~3年程度でサーバーの入れ替えが行われるようになってきています。
(一昔前が、4、5年だったことを考えれば、半分ぐらいになったことになりますね。)
例えば、2年前のCPUと最新のCPUを考えてみましょう。
同額程度のCPUを購入したとしても、Dual Core → Quad Core のように コア数は倍以上、許容範囲も倍以上になっている場合も少なくないでしょう。
また、ハードディスクを考えてみましょう。
同額程度のハードディスクを購入したとしても、容量は倍以上、回転速度も安定度もアップしている場合も少なくないでしょう。最近では、SSDも随分安価になってきたので、そちらへ切り替えることも考えられます。
同様にメモリも安価になりました。
このように2年前のハードスペックと比較すれば、少なくとも2倍以上のハードウェアを手に入れることができます。
以下のような場合を考えてみましょう。
- 2年前のサーバーの収容人数が 50人
- 最新のサーバーの収容人数が 100人
だったとしたら、どっちを選びますか?
それだけ、この収容人数が微妙な指標になりつつあるということだと思います。
機能が無制限となっている場合が多くなった
最近の共有レンタルサーバーの機能は、拡大の一途です。
ハードスペックとしてのディスク容量アップもさることながら、マルチドメイン数、データベース数、メールアドレス数、など、ほとんどのスペックが拡大されています。
その行きつく先は、「無制限」です。
無制限と無尽蔵は違います。
レンタルサーバーでの無制限は、何も、本当に制限なくいくらでも使えるという意味ではありません。
「リソースが許す限り制限はありません。」という意味で、使っても使ってもリソースが残っているという意味での無尽蔵とは違うことに注意しなkればなりません。
要は、早い者勝ちでいくらでも使えますよ・・・ということでもあります。
無制限は、全てのユーザにとって無制限ですから、あなただけ特別に無制限という意味ではないことを肝に銘じておく必要があるでしょう。
さて、この無制限は、何をもたらすかというと、収容人数に関係なくマルチドメイン、マルチサイトの乱立を招きます。
つまりは、1つのサイトの何百、何千、あるいは何万というサイトが乱立するということです。
それが、収容するすべてのユーザに対して リソースが許す限りサイト構築ができるということですから、いくらでもサイトはできてしまいます。
以下のような場合を考えてみましょう。
- 収容人数が 50人でサイト数が 1,000
- 収容人数が 100人でサイト数が 200
だったとしたら、どっちを選びますか?
それだけ、この収容人数が微妙な指標になりつつあるということだと思います。
収容サイト数は、簡単に確認できます。
共有レンタルサーバーのIPアドレスをGoogleで検索してみてください。
同居人のドメイン一覧などを表示してくれるサイトが、いっぱいあります。本契約前に確認してみるのも良いかもしれません。
エックスサーバー系である
エックスサーバー、
ミニバード、
ファイアバード、
クローバー などは、最近、サーバーのハードウェアスペックの強化を図りましたから、
今は、ねらい目だと思います。(正式な型版までの公開はありませんが、最新 6コア CPU + 16GB メモリだそうです。)
もともと、それほど悪くなかった(当時はハイスペックだった)サーバーのハードスペックだったんですが、
約2年程度で、入れ替えのようですから、まあまあ、良心的なのかもしれませんね。
この点では、
さくらのレンタルサーバは、不親切ではありますよね。
新規契約分は、最新のスペックになりますが、既存ユーザは、そのままの場合がほとんどです。サーバーに問題がない限りは、そのままのようです。
借り換えれば良いことですが、サーバーを移行するのも、案外、手間なんですよね。
そういうところでは、既存ユーザのハードスペックも随時更新してくれるエックスサーバーの方が、良いのかもしれませんね。
詳しくは、http://www.xserver.ne.jp/ へどうぞ。
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