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Movable Type(オープンソース版)をインストールする

今回は、格安レンタルサーバー あるいは自宅サーバーにMovable Type (オープンソース版) をインストールしてみましょう。

最新版をダウンロード

Movable Type (オープンソース版) の最新版をダウンロードしましょう。
MTOS: Movable Type オープンソース・プロジェクトからダウンロードします。


SSH/Telnetに対応している 格安レンタルサーバー なら、そのまま、ZIPファイルをアップロードしましょう。

$ unzip MTOS-5.04-ja.zipreturn

とコマンド1発で、カレントディレクトリへ解凍してくれます。これで、アップロードに時間短縮が可能ですね。
格安レンタルサーバー にもよりますが、もし、できないようなら、以下のSSH/Telnetに対応していない方と同じようにアップロードしましょう。


SSH/Telnetに対応していないなら、自PCに一旦解凍します。解凍したディレクトリ&ファイル一式をアップロードします。
もちろん、サイトのカレントディレクトリへアップロードします。間違えないようにしましょう。

この例で言うと、解凍した場合、
MTOS-5.04-ja というディレクトリが作成されその配下へ全ファイル・ディレクトリが解凍されます。
そのため、解凍したのち、ディレクトリ名を適当な名前へ変更しておくと良いでしょう。

$ mv MTOS-5.04-ja movabletypereturn

などとし、movabletypeというディレクトリにするのも良いでしょう。

自宅サーバーやレンタルサーバーをまるまる借りておられる方は、インストールを終えた後に、オーナー(所有者)の変更を忘れずにしましょう。
$ chown -R apache. movabletypereturn
のように、Movable Type配下のすべてのファイル、ディレクトリをapache/apache へ変更しておきます。
FreeBSDでは、webact ?だったと思います。

共用レンタルサーバー の場合は、ユーザが、所有権・グループにそのままなりますから、ほとんど問題になりません。

また、Joomla!やWordpressと異なり、Movable Typeは、カレントディレクトリへの解凍は避けておいた方が良いでしょう。
Movable Typeは、基本的に動的なページを作成するものではありません。静的なページを作りあげる一種のHTML作成ツールのようなものです。 そのため、例えば、http://www.example.com/ でアクセスされるカレントディレクトリへMovable Typeを解凍することは、静的ファイルの展開(作成)先と同じとなり、問題を引き起こしかねません。

上記の例では、http://www.example.com/movabletype/ でアクセスできるディレクトリへ展開したことになります。

Movable Typeをインストール

さて、先の手順でアップロードまで終えたら、WEBブラウザから、アップロードしたサイトへアクセスします。
上記の例では、http://www.example.com/movabletype/ のようなアドレスになると思います。

あとは、WEBブラウザから操作することでインストールします。

  1. 最初に表示される画面は、サインイン(ログイン)の画面です。

    MT サインイン

    最初に、このページの「Movable Typeシステム・チェック(mt-check.cgi)」をクリックして動作環境がMovable Typeをインストールできる環境になっているかチェックしておきましょう。

    MT チェック
    MT チェック2
    DBD:mysqlが最も無難です。もし、mysqlが使えない場合は、SQLiteでも可ですが、やはり重たく感じるでしょう。
    MT チェック3
    圧縮、解凍系は、zipかtarがインストールされていれば良いと思います。無くても自分でバックアップすれば良いだけです。
    MT チェック4
    とりあえず、「システムチェックを完了しました。Movable Typeを利用できます。・・・」と表示されればインストールはできます。
    ただ、黄色で表示されているモジュールがあるなら、できる限りインストールしておくと後で困ることが少ないでしょう。
    Perlモジュールのインストールについては、「CPANでperlモジュールをインストールする」などが参考になると思います。

    インストール可能なら、サインインをクリックします。


  2. 次は、使用言語指定画面です。

    MT 言語設定

    好きな言語を指定します。
    たぶんほとんどの方は、日本語だと思いますが・・・。

    選択したら、開始をクリックします。

    ここで以下のようなエラーが表示されることがあります。
    MT エラー
    まず、この設定例で言うと、

    http://www.example.com/movabletype/mt-static/

    へアクセスしてみてください。

    以下のような表示が出力されれば、実際のエラーメッセージそのもののエラーではありません。

    mt-static - OK

    このように表示される場合、www.example.comが正しく認識できていない場合です。
    これは、ほとんどの場合、正式にDNSへのホスト登録が完了していない場合などに相当します。

    そのため、/etc/hostsなどで、以下のように追記してあげるとうまくいきます。
    127.0.0.1 localhost www.example.com
  3. 次は、システムチェックです。
    MT システムチェック

    ちゃんと、最初の画面で、「Movable Typeシステム・チェック(mt-check.cgi)」をクリックして確認していれば、ここでは、
    「必要なPerlモジュールは揃っています。」
    と表示されているはずです。

    もし、表示されていないようなら、必ず、ここで再チェックしましょう。

    最低限必要なPerlモジュールがそろったら、次へをクリックします。


  4. データベースの設定をします。
    MT データベース設定

    MySQLの設定になります。

    設定項目設定内容
    データベースの種類MySQL
    ホスト名localhost
    ※ 格安レンタルサーバー の場合、負荷分散のため、別のサーバーにしていることが多いです。その際は、 格安レンタルサーバー で提供されているサーバー名を指定します。
    さくらインターネットでは、mysqlXXX.db.sakura.ne.jpのような名前で指定します。
    データベース名例)dbname
    ※MySQLのデータベース名になります。分からない場合は、 レンタルサーバー の管理元にご確認ください。
    ※自宅サーバーなら、自分でデータベースを作成します。
    ユーザ名例)dbuser
    ※先のデータベースのホストへアクセスするためのユーザ名を指定します。分からない場合は、 レンタルサーバー の管理元にご確認ください。
    ※自宅サーバーなら、自分でユーザを作成します。
    パスワード例)password
    ※先のデータベースのホストへアクセスするためのユーザに対するパスワードを指定します。分からない場合は、 レンタルサーバー の管理元にご確認ください。
    ※自宅サーバーなら、自分で作成したユーザのパスワードになります。

    設定を終えたら、接続テストをクリックします。
    問題があれば、エラーメッセージが表示されます。
    エラーメッセージの内容を確認して、接続できるように環境を整えましょう。

    問題なければ、次の画面へ遷移します。
    MT 接続テスト
    次へをクリックします。


  5. 次は、メール環境の設定です。
    MT メール環境設定
    設定項目設定内容
    メール送信プログラムSendmail
    SMTPサーバー
    のいずれか
    Sendmailパス/usr/lib/sendmail
    のようにフルパスを指定します。不明な場合は、 レンタルサーバー の管理元にご確認ください。
    テストメールが送られるメールアドレス例)send@example.com
    ※画面下のテストメールを送信をクリックすると送信されるメールの宛先になります。
    送信元メールアドレス例)master@example.com

    設定を終えたら、テストメールを送信をクリックして、正しくメールが届くか確認します。
    確認を終えたら、次へをクリックします。
    MT メール環境テスト
    この画面が表示されたら、次へをクリックします。


  6. 次は、管理者情報の設定です。
    MT 管理者情報設定
    設定項目設定内容
    ユーザ名例)mtuser
    ※管理ユーザ名になります。
    表示名例)管理人
    ※管理ユーザのサイトでの表示名になります。
    電子メール例)master@example.com
    ※管理用のE-Mailアドレスを指定します。
    使用言語例)日本語
    ※管理者が使用する言語を指定します。
    パスワード例)password
    ※admin ユーザのパスワードになります。忘れないようにメモしておきましょう。

    設定を終えたら、次へをクリックします。


  7. 次は、サイト情報の設定です。
    MT サイト情報設定
    設定項目設定内容
    ウェブサイト名例)Movable Typeをインストールしてみた
    サイト名を設定します。
    後で変更できますから、ここでは仮の名前でもOKです。
    ウェブサイトURL例)http://www.example.com
    ※ウェブサイトのURLアドレスを設定します。
    ウェブサイトパス例)/var/www/html/example/
    ※ウェブサイトパスのディレクトリパスを設定します。
    テーマ例)クラシックウェブサイト
    ※コンボボックスからの選択になります。
    タイムゾーン例)UTC+9(日本標準時)
    ※コンボボックスからの選択になります。

    設定を終えたら、インストールをクリックし、インストール作業を開始します。
    以下の画面が表示されれば、インストールは完了です。
    MT インストール開始
    インストール作業を終えたら、サインインをクリックし、管理画面へログインしてみましょう。


  8. ウェブサイトのサンプルページを作ってみましょう。

    MT サンプルページ表示
    管理画面の最初のページは、こんな感じです。

    ここでは、
    Movable Typeをインストールしてみた
    というタイトルのウェブサイトを例にしていますので、それを開いてみましょう。
    (画面下のMovable Typeをインストールしてみた部分をクリックします。)
    MT サンプルページ表示
    画面左のメニューから、
    ウェブページ - 新規 をクリックします。

    画面右にページ編集画面が表示されますので、適当なタイトル、内容を編集してみてください。

    ページの編集を終えたら、
    画面右のファイル名を適当な英名(日本語はなるべく使用しない方が良いでしょう)で指定します。

    最後に公開ボタンをクリックすると、静的HTMLファイルを出力します。
    上記の設定例で言うと、
    /var/www/html/example/ へ静的HTMLファイルが出力されます。

    http://www.example.com/ファイル名.html をアクセスすると、
    MT サンプルページ表示
    こんな画面が表示されます。

    これで完了です。


このサイトで紹介している 格安レンタルサーバー は、Movable Typeはすべて動作します。
ある程度UNIX系のコマンドをご存知なら、SSH機能のある

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Movable Typeは、他のCMSのように動的なページを表示するのと違い、静的なHTMLファイルを出力して、訪問者のアクセスを早くしている点で大きく違います。
ただ、アクセス・表示の高速化というような長所もありますが、記事・ページ数が増えた場合、静的なHTMLファイルを出力(再構築)に時間がかかってしまい、サーバーに負荷を与える点が短所と言えます。

概ね100ページ程度までは、格安のレンタルサーバーでも大丈夫ですが、それ以上では、ちょっと無理がかかってくるでしょう。
この点からは、Wordpressのような動的なページを表示する場合、どれだけ記事・ページが増えても、それほどアクセス・表示にも差がないことが長所と言えるでしょうね。





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