さくらインターネット(スタンダード)とファイアバード(firebird)の比較
ウェブサーバー機能の比較
さくらインターネット(スタンダード)とファイアバード(firebird)の機能の違う点をピックアップし表にまとめてみました。
さくらインターネット、ファイアバード 価格 比較表
チェック項目 | さくらインターネット(スタンダード) | ファイアバード |
初期設定費(円) | ¥953 | ¥2,000 |
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月額(円) | ¥477 | ¥600 |
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月額最安値(円) | ¥397 | ¥500 |
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年払い(円) | ¥5,715 | ¥8,000 |
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無料お試し期間(日) | 14 | 14 |
さくらインターネット、ファイアバード 機能 比較表
チェック項目 | さくらインターネット(スタンダード) | ファイアバード |
ディスク(GB) | 100 | 100 |
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マルチドメイン数 | 20 | 無制限 |
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サブドメイン数 | 20 | 3000 |
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MySQL DB数 | 20 | 10 |
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転送量(目安)(GB/月) | 2000 | 300 |
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メールアドレス数 | 無制限 | 1000 |
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メーリングリスト数 | 10 | 1000 |
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メール送信数(通/日) | 24000 | 800 |
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FTP複数ユーザでの管理 | × | ○ |
機能毎の違いをグラフにしたのが、以下の図です。
以下のグラフは、単純に比較対象の最大値に対する%値をグラフ化したものです。
グラフの見方
単純に比較対象の最大値に対する%値をグラフ化したものです。
上記では、機能的に優秀なサーバーは、常に100%となります。また、無制限の取り扱いは、グラフの表記のとおりです。
ここでわかるのは、さくらインターネットのデータベースの機能アップにより、
全般的に、さくらインターネットの優位性は変わらないというものです。
確かに、
- ディスク容量が5倍と大容量 同じになりました。
- マルチドメインが無制限となり使い放題
- FTPユーザ数は、5名と複数で管理運営可能
という点についてファイアバード(firebird)の優位性は見えますが、
今回のさくらインターネットのデータベース機能アップにて、データベース数の優位性が逆転したことによって、
ウェブサーバーの機能面では、それほどの差がなくなってきました。
さくらインターネットのデータベース機能アップ以前では、
ファイアバード(firebird)の優位性は、ウェブ機能であったのですが、ここに来て、その優位性も薄れてきました。
むしろ、ファイアバード(firebird)のメール機能の弱さが目立った感じとなってしまいました。
上記以外にも以下の点で機能面で異なります。
さくらインターネット、ファイアバード 機能 比較表
チェック項目 | さくらインターネット(スタンダード) | ファイアバード |
SSH | ○ | × |
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独自SSL | ○ | ○ |
SSHへの対応は、さくらインターネットの自由度を現しているところでしょう。
逆に独自SSLへの対応は、ファイアバード(firebird)がウェブ機能を重視している点でしょう。
ハードスペックの比較
ファイアバード(firebird)は、CPUとメモリに関してハードウェアスペックを公開しています。
しかし、さくらインターネットでは、正式に公開していません。
さくらインターネットでは、ハードウェアの構成が異なるサーバーが混在しています。
さくらインターネットでのCPUは、以下の3つが混在しているようです。
- Pentium M
- Core 2 T7200
- Xeon Dual-Core E3110
- Westmere E56xx/L56xx/X56xx (Nehalem-C) x 2CPU
さくらインターネットでは、まだ古いサーバーが残っていて、必ずしも
Westmere に当たるとは言えないようです。
ただ、最近では、ほぼ
Xeonと
Westmere には なりつつあるようです。
(参照:
さくらインターネットの評判のウソと本当)
これに対してファイアバード(firebird)は、
CPU:Xeon QuadCore L5410 これも最近、さらにスペックアップしました。現在は、CPU 非公開 になっています。
で統一されています。
少なくともファイアバード(firebird)は、ハードウェアの当たり外れはないようです。
ただ、今回のさくらインターネットのデータベースの機能アップ、ディスク容量アップなどによって、サーバー自身のスペックアップも図られています。
さらには、MySQLサーバーのスペックアップも行うので、果たして、本当にハードウェアの差がどれだけあるのか、現在では、疑問も残るようになりました。
収容人数の比較
いかがだったでしょうか?
今回のさくらインターネットのデータベースの機能アップ、ディスク容量アップによって、機能の充実は、かなり図られた感じがします。
機能アップ前までは、さくらインターネットは、メール機能ばかりの優位性が目立っていましたが、機能のバランスが非常にとれたものになりました。
唯一劣っていると
さくらインターネットのスタンダードプランとファイアバードの比較の中で、
さくらインターネットが劣っている点は、
- ハードスペック : 現状は、それほどの差はないように思います。
- 独自SSL
の
2点 1点 でしょう。
この
2点 1点 において、重視している方においては、もちろんファイアバード(firebird)が良いと思うのですが、
それ以外に関しては、今回の機能アップで、さくらインターネットがおすすめとなったことは否めないと思います。
さくらインターネットの詳細については、http://www.sakura.ne.jp/rentalserver/standard/からどうぞ。
ファイアバード(firebird)の詳細については、https://www.star.ne.jp/からどうぞ。
ここから先は、古い記事です。最新記事の内容と比較するために残されています。
評判のさくらインターネットよりファイアバード(firebird)が良いと思う理由
ネット上では、圧倒的なユーザ数を誇る評判のさくらインターネットですが、さすがに、最近は、ちょっと評判も落ちつつあるようなところでしょうか。
さくらインターネットにかわる格安レンタルサーバーが無いかお探しの方には、ファイアバード(firebird)は一つの選択肢(おすすめ)かもしれません。
ただし、ファイアバード(firebird)は、メール系が弱いです。裏を返せば、ウェブ系が強いという特徴があります。そのため、おすすめできる方は、メール系をそれほど使わない、あるいはウェブサイト利用が中心のユーザに限ります。
メール系は、さすがにさくらインターネットは強いです。
メールの送信数は、
・さくらインターネット:24,000 通/日
・ファイアバード(firebird):800 通/日
と圧倒しています。
※受信は、いずれも無制限です。ただし1メールのサイズ制限はあります。
はたして、1日数百通のメールを送信するということがありますか?
通常の50人程度の中小企業で、このサーバーを利用したとしても、一人あたり16通/日の送信は可能です。
もちろん、この数値を1通でも上回ればNGということでもありません。慢性的に超えるようなら規制がかかるという目安の制限値でもありますから、一般的なメールの利用に関しては、それほど意識することもないと思います。
このことは、裏を返せば、メール系以外は、ファイアバード(firebird)が優位であるということでもあります。
実際に、細かい機能ごとに比較して、その違いを確認してみましょう。
さくらインターネットよりファイアバード(firebird)が良いと思う理由
ウェブサーバーの機能が充実している。
さくらインターネット(スタンダード)とファイアバード(firebird)の機能の違う点をピックアップし表にまとめてみました。
プラン名 機能名 | さくらインターネット (スタンダード) | ファイアバード (firebird) |
値 | 倍率 | 値 | 倍率 |
月額料金(円) | 417 | - | 525 | 1.3 |
初期費用(円) | 1,000 | - | 2,100 | 2.1 |
初年度総額費用(円) | 8,400 | - | 15,750 | 1.9 |
ディスク容量(GB) | 10 | - | 50 | 5.0 |
マルチドメイン対応 | 20 | - | 無制限 | 3.8 |
サブドメイン対応 | 20 | - | 3,000 | 150.0 |
データベース数 | 1 | - | 10 | 10.0 |
転送量(目安)(GB/月) | 300 | - | 200 | 0.7 |
メールアドレス数 | 無制限 | - | 500 | 0.3 |
メーリングリスト数 | 10 | - | 0 | 0.0 |
メール送信数(通/日) | 24,000 | - | 800 | 0.0 |
FTP複数ユーザでの管理 | 1 | - | 5 | 5.0 |
この表の倍率は、比較対象の中で月額料金が安いさくらインターネット(スタンダード)を基準にどれだけ増えたか(1.0以上の場合)、あるいは減ったか(1.0未満の場合)を表しています。
また無制限は、月額倍率x3.0 倍 で単純計算されています。
この倍率の違いをグラフにしたのが、以下の図です。
以下のグラフは、
さくらインターネット(スタンダード)の月額料金を基準とした倍率に対する機能のアップ率をグラフ化したものです。
グラフの見方
ファイアバード(firebird) (ピンク)が、月額料金の上げ幅以上に機能がアップしていれば、基準となっているさくらインターネット(紺)の線を上回っているはずです。
逆に、ファイアバード(firebird) (ピンク)が、月額料金の上げ幅よりも機能のアップ率が小さい場合は、さくらインターネット(紺)の線を下回っているはずです。
相対的なコストパフォーマンスが良い方が上位に表示され、
相対的なコストパフォーマンスが悪い方が下位に表示されます。
機能アップ率の求め方
機能アップ率 = 機能倍率 ÷ 月額料金倍率
ここでわかるのは、先にも記述したように
メール系の機能では、さくらインターネットが強いものの、
メール系以外の機能では、ファイアバード(firebird)が強いということです。
特にファイアバード(firebird)が優位な点は、以下の点です。
- ディスク容量が5倍と大容量
- マルチドメインが無制限となり使い放題
- データベース数が10倍と用途に合わせてデータベースを構築できる
更にポイントが高いのが、
各独自ドメイン毎にphpのバージョンを切り替えることができる点です。
たくさんのサイトを管理している方には、必ずしも同じCMSだけで構築したサイトばかりではないでしょう。
CMSによっては、対応しているphpのバージョンが異なっている場合もあります。そんな時、ファイアバードのようにドメイン毎にphpのバージョンを設定できると大変助かることがあります。
また、phpのバージョン切り替えなどを行う際にも、テストサイトを構築するにも楽に構築できます。
ファイアバード(firebird)がメール系に弱いといっても、800通/日の送信は可能ですし、受信は基本的に無制限ですから、通常のメール利用には十分だと思います。
これ以上に必要な方っていうのは、メールマガジンなどで大量配信する場合だろうと思います。
そのような使い方をしない方には、十分な送信量だと思います。
また、上記以外にも以下の点で機能面で異なります。
プラン名 機能名 | さくらインターネット (スタンダード) | ファイアバード (firebird) |
SSH | ○ | × |
独自SSL | × | ○ |
SSHへの対応は、さくらインターネットの自由度を現しているところでしょう。
逆に独自SSLへの対応は、ファイアバード(firebird)が如何にウェブ機能を充実しているかがわかる点だと思います。
ハードスペックが公開されていて安心。
ファイアバード(firebird)は、CPUとメモリに関してハードウェアスペックを公開しています。
しかし、さくらインターネットでは、正式に公開していません。
さくらインターネットでは、ハードウェアの構成が異なるサーバーが混在しています。
さくらインターネットでのCPUは、以下の3つが混在しているようです。
- Pentium M
- Core 2 T7200
- Xeon Dual-Core E3110
これに対してファイアバード(firebird)は、
CPU:Xeon QuadCore L5410
で統一されています。
少なくともファイアバード(firebird)は、ハードウェアの当たり外れはないようです。
収容人数の違いはない。
収容人数からすれば、ほぼ同じ(いずれも110人前後)です。
(参照:評判のファイアバード(firebird)のサーバー収容人数はどれくらい?)
いかがだったでしょうか?
個人的に、メールマガジンなどを利用していないのでファイアバード(firebird)が良いと思うのですが、
メール機能が大事な方にとっては、逆の判断もあるかもしれません。
また、SSH(シェル)をどうしても使いたい方、特にウェブ系の開発者には、さくらインターネットは、やっぱり、まだまだ使いたいと思うのかもしれません。
さくらインターネットのOSがFreeBSDと、開発者が好きなOSであることもポイントかもしれません。(ファイアバード(firebird)のOSは、CentOS(Linux)です。)
しかし、一般的なユーザ、特に初心者には、メールもそれほど重要でもありません(普通に使えれば良い程度)し、SSH(シェル)もそれほど必要ではないでしょう。
それを考えれば、ファイアバード(firebird)がより良い選択だとは思います。
ファイアバード(firebird)の詳細については、こちらからどうぞ。
さくらインターネットの詳細については、こちらからどうぞ。
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