評判のファイアバード(firebird)のMySQL(データベース)の処理速度を計測してみた

MySQL（データベース）処理速度の計測方法

ファイアバード(firebird)では、
データベース(MySQL)のサーバーは、自動的に割り当てられる別のサーバーになります。

そのMySQLサーバーのパフォーマンスをMyBench ( http://jeremy.zawodny.com/mysql/mybench/ ) を使って確認してみました。

MyBenchの使い方

※必要ない方は、MySQL（データベース）処理速度の計測結果まで飛ばしてください。

1. MyBenchを先のURLからダウンロードし、解凍します。
   

   以下のファイルが解凍されるでしょう。
   

   • bench_example
   • Makefile.PL
   • META.yml
   • MyBench.pm

   この中で、bench_exampleが実際のベンチマークテストを実行するPerlスクリプトになります。
   

   
   
2. bench_exampleを編集します。
   

   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63

   #!/usr/local/bin/perl -w   use strict; use MyBench; use Getopt::Std; use Time::HiRes qw(gettimeofday tv_interval); use DBI;   my %opt; Getopt::Std::getopt('n:r:h:', \%opt);   my $num_kids = $opt{n} || 10; my $num_runs = $opt{r} || 100; ## -- データベース名を設定します。 my $db = "test"; ## -- データベースで使えるユーザ名を設定します。 my $user = "test"; ## -- データベースで使えるユーザのパスワードを設定します。 my $pass = ""; ## -- MySQLで利用しているポート番号になります。（ほとんどは、このままでOK） my $port = 3306; ## -- MySQLのhostのIPアドレスを設定します。（"192.168.0.1" の部分を編集します。） my $host = $opt{h} || "192.168.0.1"; my $dsn = "DBI:mysql:$db:$host;port=$port";   my $callback = sub { my $id = shift; my $dbh = DBI->connect($dsn, $user, $pass, { RaiseError => 1 }); ## -- ベンチマークテストをしたいSQLを以下のように記述します。 my $sth = $dbh->prepare("SELECT * FROM wp_posts WHERE ID = ?");   my $cnt = 0; my @times = ();   ## wait for the parent to HUP me local $SIG{HUP} = sub { }; sleep 600;   while ($cnt < $num_runs) { my $v = int(rand(100_000)); ## time the query my $t0 = [gettimeofday]; $sth->execute($v); my $t1 = tv_interval($t0, [gettimeofday]); push @times, $t1; $sth->finish(); $cnt++; }   ## cleanup $dbh->disconnect(); my @r = ($id, scalar(@times), min(@times), max(@times), avg(@times), tot(@times)); return @r; };   my @results = MyBench::fork_and_work($num_kids, $callback); MyBench::compute_results('test', @results);   exit;   __END__

   編集すべき事項は、以下の事項です。
   ・データベース関連情報（データベース名、ユーザ名、パスワード、ホスト名、ポート番号）
   ・ベンチマークテスト用SQL
   

   
   
3. 編集を終えたら、アップロードします。
   

   bench_exampleは、実行権を与えます。
   

   $ chmod 755 bench_example

   このように権限を変更します。
   

   
   
4. さあ、実行してみましょう。
   

   $ ./bench_example -n 10 -r 20 forking: ++++++++++ sleeping for 2 seconds while kids get ready waiting: ---------- test: 200 0.001485 0.005046 0.002041875 0.408375 4897.45944291399 clients : 10 queries : 200 fastest : 0.001485 slowest : 0.005046 average : 0.002041875 serial : 0.408375 q/sec : 4897.45944291399

   こんな感じで出力されます。
   

   パラメータの意味
   # n:クライアント数
   # r:実行回数(結果に表示されるqueriesは、n*rの回数)
   
   出力結果の意味
   

   clients : 10 # 同時アクセス数 queries : 200 # 全実行クエリ数 fastest : 0.001485 # 最速結果 slowest : 0.005046 # 最遅延処理結果 average : 0.002041875 # 平均処理結果 serial : 0.408375 # 全処理時間 q/sec : 4897.45944291399 # １秒間に実行可能なクエリー数

サンプルのデータは、すべて同じもの ( WordPressの本物のデータから記事 ) を使って、SELECTで検索するときのパフォーマンスについて調べてみました。

およそ200件のデータから200回クエリを発行して、その平均値を求めたものです。

同じ処理を６回繰り返しています。

以降に、その最大値と最小値を除いた平均値（よく統計で用いる論理です）を算出したものを表にまとめてみました。

MySQL（データベース）処理速度の計測結果

以下は、実測値になります。
参考のため、評判のさくらのレンタルサーバ（さくらインターネット）のスペックとパフォーマンスの違い で調べたさくらインターネットの各プランでの計測結果と並べてみました。

  0.00445 ms
  0.00115 ms
  0.00055 ms
  0.00058 ms
  0.00066 ms
  0.00072 ms

   0.00756 ms
   0.00267 ms
   0.00364 ms
   0.00815 ms
   0.00283 ms
   0.00488 ms

   0.00186 ms
   0.00189 ms
   0.00194 ms
   0.00200 ms
   0.00187 ms
   0.00185 ms

   0.00203 ms
   0.00204 ms
   0.00189 ms
   0.00200 ms
   0.00192 ms
   0.00206 ms

これは、かなり速いですね。

ただ、必ず、最初の１回目は時間が掛かります。何度やっても、最初の１回目は、最長処理時間になってしまいます。
これは、おそらくは、MySQLのチューニングの仕方が、さくらインターネットと違って、メモリを重視している感じを受けますね。
そのため、メモリにあがったテーブル情報については、かなりの高速化が図れている感じを受けます。

アクセスするテーブルがこの例のように少ない場合なら上記のようなパフォーマンスを得るでしょう。

しかし、一般的なCMSであれば、１サイトで使うテーブルは、10 - 20 テーブルはあるでしょうから、 それを満遍なくアクセスされたら、どこまでパフォーマンスが出るのか、ちょっと疑問も残るところです。

ただ、実際に利用している感覚からすると、確かに速いんですよね。

実測結果からも、１回目の異常な遅さを除けば、かなり速いです。
（５０回ぐらい試してみましたが、上記の１回目が一番遅かったです。通常は、0.002 ms ± 0.001 ms くらいです）

ファイアバード(firebird)は、ネットオウル系でも中堅どころのサーバーですが、
これなら、レベル下のミニバードでもある程度速そうな感じですね。

まあ、いずれにしても、まずは、ご自身で確認されることをおすすめします。

お試し期間も２週間とたっぷりありますから、まずは、お試しあれ。

ファイアバード(firebird)の無料お試しのお申込みは、https://www.star.ne.jp/ から行うことができます。