サーバーの評価は?
WEBサーバーについて
WEBサーバーの設定では、ファイアバード(firebird)独自のサーバーの仕様というものがあります。
特に、ある程度サーバーに詳しい方には、このサーバーの仕様は、サーバーの設定をする上で面倒なものかもしれません。
以下に気になる点について列挙しておきます。
ドメインとサーバー内のディレクトリを自由に設定できない
独自ドメインを設定すると自動的にディレクトリが作成され、割り当てられます。
また、独自ドメインのサブドメインになると、独自ドメインのルートディレクトリに、サブドメイン名でディレクトリが作成され、そこが自動的に割り当てられます。
例)
ドメイン名 : example.com
ディレクトリ名 : /home/user-id/example.com/public_html/
ドメイン名 : sub1.example.com
ディレクトリ名 : /home/user-id/example.com/public_html/sub1.example.com/
* user-id:ファイアバード(firebird)のユーザID
公開ディレクトリ名に制約がある
例えば、
http://独自ドメイン/webmail/は、http://独自ドメイン/webmail/src/login.phpへリダイレクトされ、ウェブメールのログイン画面が必ず表示されます。
つまり、webmailというディレクトリ名は使えないわけです。
※独自ドメインの直下は使えないだけで、階層が深い場合は、使えます。
.htaccess でBasic認証をする場合のパスワードファイルは、同じディレクトリにおけない
これは、設定ページの画面上で設定する人には、何も意識することはありませんが、
このあたりの知識がある方には、ファイルを編集してアップロードしたいところです。
この制約があるので、単純にアップロードしてもパスワードが有効になりません。
例)
ドメイン名 : example.com にパスワードを求めるように設定した場合、通常なら、
ディレクトリ名 : /home/user-id/example.com/public_html/ の直下に .htaccess と .htaccessで指定した.htpasswd をアップロードします。
このとき、.htaccess内で以下のように設定していても、同一ディレクトリへアップロードしてもパスワードが正しく認識されません。
AuthUserFile "/home/user-id/example.com/public_html/.htpasswd"
AuthName "Local Security Test"
AuthType BASIC
require valid-user
|
実際のパスワードは、/home/user-id/example.com/htpasswd/にアップロードしないと正しくパスワードを認識しないのです。
このディレクトリは、通常のFTP/FTPSでログインしてもアクセスできません。PHP Shellを使えばOK。つまり、通常は、パスワードの設定ページからしか設定できないのです。
* user-id:ファイアバード(firebird)のユーザID
無理にファイアバード(firebird)のDNSサーバーを使わなくても良い
無理にファイアバード(firebird)のDNSサーバーを使わなくとも、ウェブサーバーのマルチドメイン機能のイメージだけを使うことができます。
これは、個人的には、下手にDNSサーバーを必ず使うように設定(設計)されているより分かりやすいし、使いやすいです。
DNSは、ドメインレジストラで管理し、そこで、ファイアバード(firebird)のIPアドレスに向ければ、ウェブに関しては、自動的に切り替わる・・という感じです。
もちろん、同じ会社で管理しているスタードメインで独自ドメインを管理する方が、管理面では楽かもしれませんね。
このため、ウェブサーバーだけをファイアバード(firebird)で利用したい場合や、メールをGoogle Appsで管理するのも楽に行えます。
もちろんメールもウェブサーバーも全部をファイアバード(firebird)で管理することもできます。ただ、DNSの細かいレコード設定などはやれないので、その点は注意が必要です。
このあたりは、格安レンタルサーバーの特徴かもしれませんね。DNSの細かいレコード設定したければ、ドメインを移管しなさい・・・というパターンですね。
このディレクトリの自動設定について、サポートへ問い合わせたら、
ネットオウルではいずれのレンタルサーバーにおいても、ドメイン、サブドメインごとにドキュメントルート(アップロード先フォルダ)が固定されております。
これらの内容は変更することができず、そのため、お客様ご希望の「複数のドメイン・サブドメインにて同一フォルダを参照させる」こともできませんこと、ご了承くださいませ。
とのことでした。
さらに、サブドメインについても確認しました。
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質問
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サブドメインを作成したとき、メインのドメインからアクセスできるのをやめたいのですが、アクセスを止める方法をご教示ください。
例えば、
aaa.com -> /home/public_html
sub.aaa.com -> /home/public_html/sub.aaa.com
と勝手にディレクトリが決められてしまいます。
そのため、
http://aaa.com/sub.aaa.com
でサブドメインの情報へアクセスできてしまいます。
これをできないようにしたいのです。
よろしくご教示のほどお願いいたします。
以下は、その回答です。
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回答
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設定したサブドメインに対してサブドメイン形式のアクセスのみ許可する場合、該当サブドメインの直下へ下記内容の.htaccessを設置することによりご希望に添えるかと存じます。
▼設置する.htaccessの内容(sub.aaa.comの場合)
------------------------------------------------------------
SetEnvIf Host "^sub.aaa.com$" host
order deny,allow
deny from all
allow from env=host
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上記内容の.htaccessを「/home/aaa.com/public_html/sub.aaa.com」へ設置し、状況をご確認くださいませ。
確かにできるのでしょうが・・・・という感じですね。
MySQLについて
MySQLは、共有レンタルサーバーでは一般的な外出しのMySQL専用サーバーを使います。(ウェブサーバーとMySQLサーバーは物理的に別のサーバーになります。)
外出しのMySQL専用サーバーはファイアバード(firebird)の1ユーザに対して1サーバーが割り当てられます。(固定で変更できません。このあたりはロリポップ!(lolipop)の方が、柔軟性がありますね。)
自分が利用したバージョンは、Server version: 5.0.77でした。
4.0系へ切り替えもできます。
また、データベースの利用可能な個数は、以下のとおりです。
この中ではエックスサーバー(xserver)がトップですかね。
月額料金は、エックスサーバー(xserver)(x10)が¥1,000程度に対して、ファイアバード(firebird)は、¥500程度を考えると、当然かもしれませんね。
また、データベースへアクセスできるユーザも複数作成することができます。この点は、エックスサーバー(xserver)と同じです。
ただ、データベースとユーザを結びつける画面は、エックスサーバー(xserver)と同じく、ちょっと、わかり難いかなぁと思います。
ただ、これも慣れでして、一度、設定すれば、なんとなくわかってくるとは思います。
データベースのスペックに関しては、
ロリポップ!(lolipop)チカッパプラン、
さくらインターネット/スタンダード の最近の機能アップのために、ほとんど差がなくなりました。以前は、かなり、差があってエックスサーバー、ファイアバードの優位性があったんですけどね。
PHPについて
デフォルトのPHPのバージョンは、PHP Version 5.1.6でした。
Joomla!を使う場合は、PHP Version 5.3.3に切り替える必要があります。
GDも入ってますから画像系も動きます。
ただ1点だけ、デフォルトの設定が、マルチバイト文字列にEUC日本語となっているので、その点は、ちょっと注意しておいた方が良いかもしれませんね。
一応、Joomla!をインストールしたときのphp.iniの設定イメージを以下に記載しておきます。
設定項目 |
ファイアバード(firebird)の設定値 |
変更値 |
mbstring.language
- デフォルトの言語
|
Japanease |
neutral |
mbstring.internal_encoding
- デフォルトの内部エンコーディング
|
EUC-JP |
UTF-8 |
mbstring.encoding_translation
- HTTP入力エンコーディング変換(有効/無効)
|
Off |
Off |
mbstring.http_input
- デフォルトのHTTP入力文字エンコーディング
|
auto |
auto |
mbstring.http_output
- デフォルトのHTTP出力文字エンコーディング
|
SJIS |
pass |
mbstring.detect_order
- デフォルトの文字エンコーディング検出順序
|
auto |
auto |
サポートについて
サポートは、それなりに早めに対応してくれますし、それなりの反応もあります。この点は、ロリポップ!(lolipop)同様、初級者にはありがたいですね。
ただ、技術力からすると、ロリポップ!(lolipop)と同様にさくらインターネット には、及ばない感じはしましたね。
でも、まあまあ、こんなものじゃないかなと思います。
もっとひどいところはありますからね。
基本的にメールだけのサポートですから、うまく伝えるのができないこともあります。
ただ、電話サポートを売りにしているレンタルサーバーでも、電話がつながらないことが多いですから、
無理に電話サポートがあるところを選ぶよりも、メールだけでもちゃんと1営業日内で対応してくれるところが、まだましかもしれませんね。
全体をとおしての評価について
勝手に評価してみた
以下は、個人的な勝手な評価です。ご参考程度にお願いします。
スピード | 4.5 |
---|
安定感 | 3.5 |
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サポート | 4 |
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ユーザレベル | 初級向け |
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用途 |
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ホームページの運用 |
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