さくらのVPS が全面リニューアルの概要
さくらのVPS が全面リニューアル の知らせが、2014年11月20日に さくらインターネットのサイトから、プレスリリースされました。
「さくらのVPS」サービスリニューアル実施のお知らせ
2014年11月20日
お客様各位
さくらインターネット株式会社
平素よりさくらインターネットに格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
弊社では、2014年11月27日に「さくらのVPS」のサービスリニューアルを実施いたします。
今回のリニューアルでは、SSDのラインアップに月額635円でご利用いただけるメモリ
512MBのプランから、CPUとメモリのリソースが必要な用途にも最適なハイスペックの
32GBプランまでを新たに取り揃えます。またHDDについては、メモリ1GB・2GB・4GB・8GB
・16GBから選択可能で、16GBのプランでは1.6TBの大容量ストレージをご用意し、SSDプ
ランに比べ最大4倍のストレージ容量をご活用いただけます。
併せてコントロールパネルについても操作性を向上させた新インターフェースに
リニューアルし、快適な作業環境を提供いたします。
新サービスラインアップ一覧は下記ご参照ください。
さくらインターネットでは、今後もよりよいサービスの提供が行えるよう、精一杯努
めて参ります。引き続き変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
＜記＞
■改定後の新サービスラインアップ・料金 （税抜料金）
| プラン名 |
メモリ(GB) |
CPUコア数 |
ディスク(GB) |
初期設定費(円) |
月額(円) |
| SSD |
HDD |
| 512 プラン | 0.512 | 1 | 20 | - | 1,000 | 635 |
|---|
| 1G プラン | 1 | 2 | 30 | 100 | 1,500 | 900 |
|---|
| 2G プラン | 2 | 3 | 50 | 200 | 2,000 | 1,580 |
|---|
| 4G プラン | 4 | 4 | 100 | 400 | 4,000 | 3,600 |
|---|
| 8G プラン | 8 | 6 | 200 | 800 | 8,000 | 7,200 |
|---|
| 16G プラン | 16 | 8 | 400 | 1600 | 16,000 | 14,400 |
|---|
| 32G プラン | 32 | 10 | 800 | - | 32,000 | 28,000 |
|---|
■実施日
2014年11月27日（木）
■該当サービスのウェブサイト
・さくらのVPS
http://vps.sakura.ad.jp/
■本件に関するお問い合わせ
メールアドレス：support@sakura.ad.jp
何が変わったのか？
SSD と HDDが選べる
変更されたのは、
ディスクが、SSD と HDD の選択制に変わり、プランが統合された点です。
それぞれプランは、以下のように変更されました。
- 新さくらのVPS 512プラン(SSDのみ)が新規リリースされました。
- 旧さくらのVPS SSD 2Gプラン → 新さくらのVPS 2Gプランへ統合されました。
- 旧さくらのVPS SSD 4Gプラン → 新さくらのVPS 4Gプランへ統合されました。
- 旧さくらのVPS SSD 8Gプラン → 新さくらのVPS 8Gプランへ統合されました。
- 旧さくらのVPS SSD 16Gプラン → 新さくらのVPS 16Gプランへ統合されました。
- 新さくらのVPS 32Gプラン(SSDのみ)が新規リリースされました。
全面的にプランが整理されて、非常にわかりやすくなりましたね。
さらには、SSDの廉価版ともいうべき SSD-512MBプラン は、非常に興味深いところです。
また、CPUコアも SSD と HDD 版で合わせたことで、SSD版を手にしやすくなったような感じもしますね。
（実際の価格設定からすると安価なプランは値上げです。高額プランは値下げです。 詳しくは、さくらのVPSの新プランはConoHaよりお買い得か？ を参照。）
普通のサイト運営であれば、30GBもあれば、十分ですから、同じ価格なら、HDDの魅力ってかなり減ってしまうかも・・です。
SSDの魅力は、このプラン変更でますますアップしたように思います。
データセンターは東京だけ
さてさて、この全面リニューアルですが、データセンター（リージョン）は、どこでも選べるんでしょうかね？
どこでも選べるなら、SSDプランは、非常に魅力的かなぁと思いますね。
データセンター（リージョン）は、東京だけになりました。（以降の追記参照）
これで北海道（石狩）に縛られずにSSDの選択ができるようになりました。
[追記]
新プランは、東京リージョン（データセンター）だけらしいです。
既存ユーザはそのまま
既に利用しているユーザは、そのままの契約条件で、継続利用可能とのことです。
旧プランのユーザは、そのまま、利用できるそうです。
新プランへの移行は、あくまで新規契約みたいです。
サーバーは最新？
以下は、新プランのサーバーのCPUINFOです。下部に旧プランのCPUINFOも同様に出力しています。
ざっくり比較すれば、CPU MHz を見ると、概ねハードスペックの違いが見えます。
以下の内容からすると、
サーバーのハードスペックも良くはなっています（特にここで調べているサーバーでは、SSDのサーバーがより良くなっています）が、微増に過ぎず大差ありません。
つまりは、サーバーは、ほとんど変わらない・・・ということになるかと思います。
また、気になる既存ユーザの方は、自身の契約しているサーバーにCPUINFOを確認されると、より理解が深まるかとと思います。
$ cat /proc/cpuinfo
processor : 0
vendor_id : GenuineIntel
cpu family : 6
model : 62
model name : Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2650 v2 @ 2.60GHz
stepping : 4
microcode : 1
cpu MHz : 2599.998
cache size : 20480 KB
physical id : 0
siblings : 1
core id : 0
cpu cores : 1
apicid : 0
initial apicid : 0
fpu : yes
fpu_exception : yes
cpuid level : 13
wp : yes
flags : fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush mmx fxsr sse sse2 ss syscall nx pdpe1gb rdtscp lm constant_tsc arch_perfmon rep_good unfair_spinlock pni pclmulqdq vmx ssse3 cx16 pcid sse4_1 sse4_2 x2apic popcnt tsc_deadline_timer aes xsave avx f16c rdrand hypervisor lahf_lm xsaveopt vnmi ept fsgsbase smep erms
bogomips : 5199.99
clflush size : 64
cache_alignment : 64
address sizes : 40 bits physical, 48 bits virtual
power management:
...
|
$ cat /proc/cpuinfo
processor : 0
vendor_id : GenuineIntel
cpu family : 6
model : 45
model name : Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2640 0 @ 2.50GHz
stepping : 7
microcode : 1
cpu MHz : 2499.998
cache size : 15360 KB
physical id : 0
siblings : 1
core id : 0
cpu cores : 1
apicid : 0
initial apicid : 0
fpu : yes
fpu_exception : yes
cpuid level : 13
wp : yes
flags : fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush mmx fxsr sse sse2 ss syscall nx pdpe1gb rdtscp lm constant_tsc arch_perfmon rep_good unfair_spinlock pni pclmulqdq vmx ssse3 cx16 pcid sse4_1 sse4_2 x2apic popcnt tsc_deadline_timer aes xsave avx hypervisor lahf_lm xsaveopt vnmi ept
bogomips : 4999.99
clflush size : 64
cache_alignment : 64
address sizes : 40 bits physical, 48 bits virtual
power management:
...
|
$ cat /proc/cpuinfo
processor : 0
vendor_id : GenuineIntel
cpu family : 6
model : 42
model name : Intel Xeon E312xx (Sandy Bridge)
stepping : 1
microcode : 0x1
cpu MHz : 2499.738
cache size : 4096 KB
physical id : 0
siblings : 2
core id : 0
cpu cores : 1
apicid : 0
initial apicid : 0
fpu : yes
fpu_exception : yes
cpuid level : 13
wp : yes
flags : fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush mmx fxsr sse sse2 ss ht syscall nx lm constant_tsc nopl eagerfpu pni pclmulqdq ssse3 cx16 sse4_1 sse4_2 x2apic popcnt aes xsave avx hypervisor lahf_lm xsaveopt
bogomips : 4999.47
clflush size : 64
cache_alignment : 64
address sizes : 46 bits physical, 48 bits virtual
power management:
...
|
結局、新プランを契約した方が良い？
さくらのVPSの新プランはConoHaよりお買い得か？ にも記載しているように、
安価なプラン(1G,2G)では、事実上の値上げになっています。
逆に、高額なプラン(4G,8G)では、事実上の値下げになっています。
上記で記載のようにサーバーのハードスペックが、それほど変わらないことからも、
新プランへ移行するほどの動機付けにはなりそうもありません。
SSDを使いたい方は、あるいは、高額なプラン(4G,8G)を利用の方は、新プランへの移行もあり
だと思いますが、そうでない方は、そのままで良いのでは・・・と思います。
まだ、新プランリリース前までは、早く借りた方が良いと言っていたのですが、既に新プランがリリースされちゃいましたからね。
現状に特別な不満がない方は、あえて新プランへ移行する意味は、ほとんどないと思います。
また、新規にVPSの契約を考えておられる方は、
もっと割安な お名前.com VPS(KVM)
の選択肢もあります。
さらには、初期設定費０円の ConoHa VPS の選択肢もあります。
以下の記事を参考になさると良いかと思います。
SSDとは、
Solid State Drive の略で、フラッシュメモリでできたドライブの事をいい、メモリドライブともいわれることも多いです。
SSDはハードディスクのようにディスク自体がないので、
回転させる動力も読み取るためのシーク動作のための動力も必要ありません。
非常にエコ（省エネ）なドライブで、先の機械的な動作が一切ないので障害も発生しにくく、無駄な動作がない上に、もともとメモリでもあるので、高速に読み書きできる点が特徴です。
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